![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/12016895/rectangle_large_type_2_ef38454a2fbd9467d0608504f0d3668b.jpeg?width=1200)
初版「勇気を持ちたい仲間への応援歌」 あらすじ連載【14】
皆様、いつも本当にありがとうございます。
【14】その夜が来ました。
誤魔化しの限界でした。耐えられずに部屋で酒を飲みました。酩酊です。「英語が怖い、自信がない...」。独り言が止まりません。そして、「はじめてのおつかい」で前に進めなくなった私はひとり泣きします。恥ずかしながら号泣でした。2年間で2度泣くことになるうちの、これが第1回目でした。
「父さん、母さん...」
その泣き声を聞いたルームメイト(英語を流暢に話すメキシコ人)がドアをノックします。私は、彼に心を晒しました。きっと、めちゃくちゃな英語であったと思います。でも、必死の、本気の、英語です。
彼は、私の話、体をなさないその英語を、ずっと黙って聞いてくれました。そして、「日本人のいない街へ行き、旅行の専門学校を卒業する。うん、Tomoならできるよ!」と、背中を押してくれたのです。
英語に怯え、泣き、何とか向かい、感情が、心の奥底から溢れた感情が「英語」になった夜。私は覚悟を決めました。そして、彼に心からお礼を言いました。
翌日、大学に通うハーフの別の友人宅へ押しかけ、アメリカ人である彼の母親に祈るようにして尋ねます。
「おかあさん、日本人のいない町はどこですか?!」
目の前には、全米地図。
「う〜ん 今時そんな所ないわよ。強いて言えばここかしら...」
指差された地点。 アリゾナ州ツーソン。
そこは、私の留学2年目の地。
「自立」を教えてくれた町です。
つづく...
どうかよろしくお願いいたします
*****************************
【電子書籍】
「勇気を持ちたい仲間」への応援歌
〜48歳で脱サラし独立する勇気のもと
となった20代の海外留学体験記〜
●楽天Kobo リンク先はこちらです
●紙本の購入もできます。BCCKS リンク先はこちらです。
その他、アマゾンKindle・iBooks・BOOK☆WALKER
など合計12ストアから配信中です