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サフィルヴァ北海道の現在地。東大生プロスポーツチーム社長が3年経営してみて思うこと。

こんにちは。三木智弘です。
今日はプロバレーボールチームのサフィルヴァ北海道を3年半ほど経営再生してきた学生起業家が実体験をもとにリアルな現在地と思うことを現場と経営それぞれ書いていきたいと思います。是非最後まで読んでみてください!

現場について思うこと

V3リーグ下位から経営を始め、V1リーグ昇格を目指して強化に力を入れて臨んだ今シーズン。
(Vリーグ男子は3部制で各10チーム在籍)

結果はV2リーグ3位。

悔しさより腑に落ちた感。しかし、サフィルヴァ北海道の未来はとてつもなく明るい⭐️

端的に今はそういう思いです。

唯一の悔しさは応援してくださっているファンの方々、パートナー企業の方々には結果で恩返し出来なかったこと。

スポーツである以上負けていい試合はないと思っているので結果には全く満足はしていません。

では何故腑に落ちているのか?

それは自分達の現在地が正確に結果に跳ね返ってきたから。つまり実力不足だ。

今シーズンを追いかけてくださった方にしかわからないと思いますが結果はあと一勝していれば昇格入れ替え戦に行けた。結果だけ見るとすごく惜しい。

しかし、僕は全く惜しかったとは思っていない。

ここ3年で気付いたことは、競った試合に勝てるチームが強いのであって、確率論でいつかは勝てるみたいなものではない。いい試合が出来たけど負けたというのは明確に実力不足なのだ。

WBCを見ていてさらにその認識が明確になった。
準決勝メキシコ戦。

メキシコ戦戦スコア

7回裏ここでホームランを打てば追いつけるという場面で吉田がスリーランを打つ。8回すぐに2点取られるがチームプレーで慌てず1点返す。そして9回大谷のツーベースから村上のサヨナラツーベース。

明らかに打つべきタイミングで結果を出している。
そして1番感じたのは7回裏のスリーランを打つ前からずっと何故か負けてるのに日本が勝ちそうな雰囲気があったことだ。
これはどのスポーツにも共通する勝者のメンタルだと思う。それは相手チームにも観客にも伝わり結果的に本当に勝つのだ。

つまり、サフィルヴァ北海道には勝者のメンタルがまだなかったのだ。

チームプレーである以上、一人一人が心の底からおれたちは強い、何故ならそれだけの努力を積み重ねてきているからだ。という信念を持っていなければならない。

神は細部に宿る。というのはまさにこういうことなのかとシーズンを通して教えてもらいました。

もちろん明るい話題もあった。
今シーズン最もサフィルヴァが輝いていたのは2月のホームゲームで公式戦で初めて今シーズン優勝したライバルであるヴォレアス北海道に勝利した瞬間でしょう🏆そしてリーグ最多観客数も記録できました。あの瞬間はめっちゃ泣きました😭笑

勝利の瞬間

フロントも現場も細部にこだわってファンと作り上げたホームゲーム。まさに総力戦で実力が上のチームに勝った。そういう経験が出来たことはクラブ全体として大きな財産です。

戦っているのは選手だけではない。その空間が勝利に大きく影響を及ぼす。会場が勝つ空気を作れるということを実感しました。

今シーズン、選手も監督も本当に全力を尽くしてくれたと思っている。感動と成長の機会をくれたみんなに感謝しかありません。

経営について思うこと

経営側にも触れたいと思う。
先程言った実力不足というのは僕自身の実力不足だ。バレーボールに詳しくなくても組織で起きることの原因は全て社長にあるのは間違いがない。

経営をもっと早く立て直していたら選手の環境を整えてコンディションを上げられたかもしれない。現場組織の課題を改善する仕組みが会社にあればもっと高め合えたかもしれない。そういった細部のこだわりが全て結果になって返ってきた。
やれることは最大限やったが、足りなかった。そういうシーズンだったのかなと思う。

ただスーパーポジティブ人間な僕は1ミリも凹んでいない。課題を認識できたということは成長の機会が山ほどあるということ。言い訳せずにやればいいだけ。未来はとてつもなく明るい☀️

今シーズン途中から元マネーフォワード執行役員の平野さんに共同代表になっていただいた。

初めて会った時から肩書きではなく人としての器とエネルギーが大きい人で、すぐに魅了されていつか一緒に働きたいと思っていました。
僕はこれまで日本を変えてきたような怪物クラスの経営者に沢山会ってきましたが平野さんは間違いなく傑物であると本能的に理解しています。
そしてクラブがまだまだ経営が苦しい中でリスクを取って経営に参画してくださったことに一生僕は感謝すると思います。本当にありがとうございます。


記者会見にて


さらにシーズン終盤に地域を代表する経営者の方々に株主兼取締役になっていただきました。

サフィルヴァ北海道はありがたいことに、これまで以上に公共性が増してきて経営も一人ではなく組織でやるべきフェーズになってきました。

本来スポーツチーム経営というのは誰か一人のエゴでやるものではなく、上場企業のようにオープンにあらゆる人の力を合わせて地域に貢献していくものであるべきです。

今回はそういった世界観を体現でき、私欲よりも公共の利益を優先出来るパブリックで尊敬できる方々に取締役になっていただきました。
※詳しくはこちらの記事で

間違いなく、日本のどのスポーツチームよりもステキな経営”陣”だと自負しています。

キックオフミーティングにて

ある尊敬する経営者が言っていました。
1億稼げる良い人が2人集まれば10億。3人集まれば100億。13人いればキリスト教並みに広がると。

経営者だけ有名で名前貸しで超大手企業の取締役が連なるスポーツチームは数多くありますが本当の意味で実力者がこれだけ集まって一緒に経営するチームは日本を見渡しても存在しないので、結果を出せるように精進したいと思います!

サフィルヴァはとてつもなく大きくなります。
そしてまだ見ぬ仲間が増えていきます。
そんな未来にワクワクしかありません。

来シーズンは衝撃の展開が数々あると思いますが信念は変わらず貫きますので是非僕たちを信じて応援していただけたら嬉しいです。

株式会社サフィルヴァ
代表取締役
三木智弘

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