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[travel note #番外編]ペルーの宿大脱出

travel noteというテーマで3年半の世界放浪旅を日本出発から順を追ってnoteに綴っています。

旅の思い出は↑マガジンにまとめてます!

が、時たま、「あ!あれ面白かったな。共有したいな」って旅の思い出をおもいだすことがある。

でも、travel noteで描こうと思ったらずっと先になる。

でも共有したい!

って話を、#番外編として書いちゃえと思い。笑

今日はペルーの宿を脱出した時の話を書かせていただきます。

ペルーのワラスという世界のアルピニストの聖地と呼ばれる場所に泊まっていた時のこと。

その日、台湾人のペイジと一緒に5000m峰の山を登りに行こうと約束していました。

が、出発当日の朝、宿を出ようとエントランスドアを開けようとしてもびくともせず。

。。。え?

ペイジも押したり引いたり。横にスライドさせようとしてみたり。笑

それでもドアはびくともしない。

どうやら外から施錠がされている。

外から施錠ってすごいけど。南米はどこも危険なところが多くて、門限があったり、夜の◯時から朝の◯時は出入りできませんっていう時間があったりする。

でも、僕は前日の夜にオーナーの女性に、明日早朝に出発したいからエントランス開けてほしいと頼んでいた。

忘れたのか、何かあったのか。。。

オーナー女性は宿をでた隣の納屋のような場所を改造した部屋に住んでいる。

宿のベランダからオーナーに向かって、何度も叫んで声をかけてみたけど、全く気付く様子もなく。。

それでも僕達は出発時間が刻一刻と迫られている。

ペイジと話し合って、2階のベランダから外に出て僕がオーナー女性を起こすことにした。

作戦はドラマや映画でよくある、シーツ同士を結んで1本の紐にするあれだ。

まさか、刑務所の脱獄以外にこの作戦を使うようなことが実際に自分の身に起きるとは思いもしなかった。。

ただ、これは世界共通の認識なのだろう。

僕がこの方法を伝えるとペイジは大笑いして、あなた脱獄でもするの?って冗談を言ってきた。

僕は自分のシーツとペイジが持ってきたシーツを固く結んで、ベランダの頑丈そうな場所にくくりつけると外に向かって放り投げた。

宙ぶらりんになったシーツを思いっきり握りしめて、ゆっくりと体を預ける。

大丈夫そうだ。

そうして、腕の力だけでゆっくりゆっくり、地面へと降りていって、最後に飛び降りた。

ペイジは2階から固唾を飲んで見守っている。

僕が地面に降り立つと、笑顔を見せた。

こうしてオーナー女性の部屋をノックすると、オーナーは起きていたようで、僕の顔を見て「はっ」と開けることを忘れていたみたいだった。

それと、どうやって外に出たの?と聞くので、僕は宙ぶらりんになったシーツを指差して見せた。

彼女は大笑いして、僕の肩を数度叩いた。咎められることはなかった。

世界旅の間、いろんなことがあった。

小さなことから大きなことまで。

これは比較的小さなアクシデントに入るだろう。

だから時たま頭から忘れてることがある。

が、ふとした時に思い出す。

懐かしいなあ、あんなこともあったなあって。笑っちゃう。

将来、幾つになっても、また時たま思い出して、笑うんだろうな。

そんな思い出がいっぱい詰まった3年半の旅。

スマホを失くしたり、壊れたりして、旅のたくさんの写真データを失った。

でも、頭に残った思い出だけは誰にも取られることはない。

こういう小さな思い出を思い出す度に、旅に出てよかったなって、ふと思う。


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