[travel note #番外編]水の貴重さを学んだインド
今回は番外編で、ふと思い出したことを書きます。
僕がインドのジャイプルにあるトニーゲストハウスっていう旅人に有名な宿に泊まっていたときの話。
その時は、日本人数名、韓国人数名、ヨーロピアン数名とかなりのゲストが泊まってて。
夜に、パーティーをやろうってなって、みんなで集まってご飯を食べた時がありました。
みんな仲良くて、楽しくて。
中でも、ヨーロピアンのヒッピーが飲んで騒いで、場を盛り上げるのが上手で楽しかった。
そうやって一通りパーティーが済んで、みんなで片付けを始めた時。
自分がそれまで出会ったヒッピーの人達って、楽しいことは好きだけど、めんどくさいことはやりたくないみたいな人が多かったこともあって、ヨーロピアンの女の子たちは片付けとかしないだろうなって思ってたら、
みんな率先して片付けをしてくれて。
まずそれに驚いた。
で、僕がキッチンの流しで運ばれてきた大量のお皿とかを洗ってると、後ろにいたヒッピーの女の子と宿のオーナーであるインド人のトニーのやりとりが聞こえてきた。
最初ヒッピーの女の子から、
「なんで水を止めないで流しっぱなしにしてるの?」と聞かれ、
僕は「普通じゃない?」ってこたえた。
するとトニーが「君(ヒッピーの女の子)の質問は真っ当だ。これが日本式なんだよ。彼らは水を無駄遣いするのが常識なんだ」って。
僕にはトニーがなんて言ったか聞き取るくらいの能力はあった。
でも、彼は僕を馬鹿にしたかったわけではないとも思ってる。
単純に、世界の真実を話してたんだって、思う。
資源が豊富にある日本で生まれて育つと水はタダ、いくらでも使い放題、のような感覚になるけど。
水が貴重な国もあるし、ガソリンの方が水より安い国だってある。
この経験をしてから、改めて自分が食器を洗うとき、ずっと水を出しっぱなしにしていたり、いつも無意識で蛇口をマックスで捻ってることに気づいた。
別に、出しっぱなしにする必要もなければ、水をちょろっと出しても洗えるのに。
今まで何も考えないで生きてたんだなって気付かされた。
そんな思い出があります。
今は、必要な量、必要な分だけで、できるだけ最小限の量で食器を洗うようにしている。
食器を洗うとき、いつもこのときの思い出が蘇ってくる。