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[tabinote #11]タイ語の耳障りがとても良い

ハジャイから有名なクラビというビーチシティに移動するも、なんだか喉の調子が悪く咳が止まらなくなったので、すぐにプーケットまで移動した。

プーケットにある日本人対応可能な病院に行くために。

プーケットに到着すると宿探しもせずにまず病院へと向かった。

タイにはバイタクと呼ばれる、バイクのタクシーがどこにでも走っている。

1台を捕まえて、病院の名前を告げてそこまで行ってもらった。

20キロのバックパックを背負ったままでも何も文句を言わずに、バイタクのお兄ちゃんは安全運転で病院まで連れて行ってくれた。

病院に到着すると、受付に「日本人対応して欲しい」と告げると、すぐに日本人通訳の手配をとってくれた。

なぜか受付に若い看護師だろうか、女性が4人も立っていてみんな手持ち無沙汰にしていたので、僕一人に対して4人で対応してくれた。

バックパックを背負って病院内を歩くのもしんどいので、どこかロッカーみたいなところはないかと尋ねると、女性達は私達の後ろに置いて良いよと言ってくれた。

受付と言っても、ここは単に机が置いてあるだけで、部屋にも敷居にもなってなkった。要は、誰でも僕のバックパックにアクセスできるような状態だった。

彼女達に「ここは安全?」「誰かしらがここにいる?」と疑って尋ねると、彼女達はクスクスと微笑みを浮かびながらお互いにタイ語で何やら話し合っていた。

僕にタイ語は全く理解できないものの、それが僕を嘲笑った内容ではないことがなんとなくわかった。

彼女達は「安全だから安心してね」と言ってくれた。

そうして僕は一人の看護師に連れられて診察室の前で待つように言われた。

そこで待っていると、日本人の通訳対応の女性がやってきてくれた。

久しぶりに日本語を喋るので嬉しくなった。

通訳の女性と一緒に医師の診察を受けて、診断を待った。

結果、日本にない、タイの細菌に感染しただけなので、放っておいても治るし、薬を処方することもできると言われ、僕は早く治したかったのもあり処方してもらうことにした。

※海外を旅すると、よく喉が痛くなることがある。これはほとんどの旅人に言える。原因としては、空気が悪い(排気ガスや砂塵)、乾燥、自国にない細菌の感染が挙げられる。特に、人間は自分の育った国の細菌に関しては小さい頃から幾度となく感染し免疫がついてるが、他国に行くと新しい細菌と出会すため免疫がなく感染してしまうことが多いのだと、医師から教えてもらった。

処方箋をもらう時も日本人通訳の方が隣に付き添ってくれて、服用回数などを聞いて丁寧に教えてくれた。

薬を渡して説明してくれた女性も若い女の子で、タイ語のわからない僕の目を見て、優しく説明してくれた。

受付に戻ると、先ほどの看護師達が、笑顔で迎えてくれて、バックパックはまだあるわよと冗談まで言われた。

それにしても、ここが病院だということを踏まえても、タイの女性の笑顔と優しさにはやられてしまった。

その笑顔と優しさはタイ語のなんとも柔らかで温かみのあるあの発音からきているのだろうか。

よく日本人にとって韓国語の耳障りがとても良いという。僕もそう思う。ただ、タイ語の発音はさらに温かみがあるように感じられた。

僕はそんな風に考えながら病院を後にした。

Life is a journey !







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