[travel note #22]チェンマイの宿で出会ったアルゼンチン人のサンティアゴ
※写真はチェンマイで泊まった宿のドミトリーの写真です。
バンコクからの夜行列車でチェンマイに到着したのは朝の5時ごろ、まだ空には薄暗さが残っていた。
眠りにつく前、あまりにも暑くてタンクトップ1枚になっていたら、夜中にあまりの寒さに目が覚めてバックからダウンジャケットを取り出してそれにくるまって再び寝ていた。
朝もまだ冷えたので、僕はダウンを着たまま列車を降りた。
昨日仲良くなった隣の家族とは駅でサヨナラをした。
チェンマイ駅を出ると、こんな朝方にも関わらず、夜行列車からの客を乗せるためか数台のリキシャーが止まっていた。
そのうちの1台に声をかけて、ゲストハウスまで送ってもらうことにした。
チェンマイで泊まったゲストハウスはプーケットのマヌエラが教えてくれた宿だった。
朝の6時に宿には到着したもののまだ空いておらず。
宿の隣の中華屋がこんな時間でも営業していたので、そこに入り、温かいスープを注文して、それを体に入れながら宿が開くのをまった。
7時に女性が宿の中から出てきてシャッターを開けたので、僕は声をかけた。
レセプションの女性だったみたいで、彼女はドミトリーに泊まれると言ってくれた。しかもチェックイン時間を待たずに今から部屋を使っていいと言ってくれたのは本当にありがたかった。
僕が泊まったのは8人部屋の狭いドミトリーで、中には僕ともう一人身長の高い男の人が泊まっているだけだった。
彼はすでに目を覚ましていたので、少し挨拶を交わした。
アルゼンチン出身のサンティアゴだと教えてくれた。
この数日間彼と一緒に行動したけど、彼はいろんなことを教えてくれた。
1、部屋の鍵はクレジットカードで開く 笑
僕達が泊まってた部屋は一応中から鍵がかけられるようになってたけど、セキュリティ会社で勤めたことがあるサンティアゴはこんな部屋クレジットカード1枚あれば開けれるよと言って、部屋の外に出て、僕が中から鍵をしめた合図を出すと、外からドアの隙間にカードを挟んでピシュッとスライドさせて簡単にドアを開けて中に入ってきた。
サンティアゴ曰く、自分に開けられない鍵はないと。
2、歩くことで体が鍛えられる
サンティアゴは歩くことの信者だった。毎日数時間みっちり歩く。どこにいくにも歩く。時たま気分転換にバイクも乗ったけど、基本は歩き。夜ご飯を食べた後も歩く。僕が弱音を吐くと、エクササイズが足りないと怒られた。笑
3、人生は働くよりも旅だ
サンティアゴは確かな年齢は忘れたけど、人生できちんと働いたのは6年くらいしかないと言っていた。それ以外はずっと旅をしているらしい。そしてお兄さんは母国で弁護士をしているそうで、最初のうちは家族から放蕩息子と言われていたけど、この歳になってある日お兄さんから、君の人生が正しかったかもしれないと言われたそうだ。将来に不安はないのかと尋ねたけど全くないそうだった。
4、リラックスして生きよう
サンティアゴの口癖は「リラ〜ックス」だった。笑
ある日、海外のトイレの話になった。海外のトイレではトイレットペーパーを便所には流せない。備え付けのゴミ箱に捨てないといけない。日本ではありえない話だけど、海外では普通だった。そんな話をしていると、また彼はリラックスするんだと言った。もしかして便所に紙を流しているのかい?と尋ねると、サンティアゴは不適な笑みを浮かべてもう一度リラックスと言った。
数日後、トイレが紙詰まりを起こして使えなくなった時も、サンティアゴはリラックスと言っていた。
♢
サンティアゴの生き方が正しいとか正しくないとか、そういうジャッジがしたいわけじゃない。
でも、彼は本当にゆるく楽に自分の思う通りに人生を生きてるなって、そう感じた。
それが良いか悪いかは別として。
数多くであった旅人の中でも印象に残っている旅人だ。
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