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[travel note #26]パーイまでの通のりと900回のカーブ

チェンマイで死ぬまでに見たかったランタンを見終えて、僕は二週間ほどお世話になったチェンマイを離れて次の場所に移動することになった。

丁度、マレーシアで初めて出会って、ここチェンマイで再開したケイコさんがパーイにいくというので、僕は彼女についていっても良いかの許可をとって、一緒にパーイにいくことになった。

当時の僕は、本当に成り行きに身を任せて旅をするスタイルで、一緒に旅をしてくれた仲間は、「こいつなんで旅してるんだろう?」ってみんな考えたに違いない。

ケイコさんにも、どこまでついてくるの?って聞かれたことがある。笑

まあ、それは置いておいて。

チェンマイからパーイまで、日中バスでいくことにした。

長距離で8時間まで掛からなかったかもしれないが、午前中にチェンマイを出発して、午後遅くにパーイに到着するバスを予約した。

宿のオーナーに釘を刺されたのは、チェンマイからパーイまでは通称ゲロ道と呼ばれ、道中900回の曲がり道を曲がる必要があると教えられた。

僕は車よいはしないかもしれないけど、気持ち悪くなりやすいタイプだったので、大丈夫か一気に心配になった。

それでもケイコさんが一緒なら、なんとかいけるかと思い、挑戦することにした。

当日、僕たちはバスの一番前の席に案内された。これはラッキーだった。

バスや車で酔う人の特徴というのは、近場の風景を目で追ってしまい、目を左右に何度も行き来させることで酔いやすくなるらしい。

なので、乗り物酔いする人はなるべく遠くの風景を眺めると良いらしい。

僕らは先頭の席だったので、できるだけ遠くの景色を眺めながら、曲がるカーブの方向に合わせて顔を傾けて、三半規管をカーブに合わせてなるべくよわない努力をした。

そのおかげで、僕たちは吐くこともなく、気持ち悪くなることもなく、パーイの町に到着することができた。

が、道中、バスが路肩に止まり、白人男性が豪快に吐いている姿も何回か見た。

通称ゲロ道と呼ばれるチェンマイからパーイへの道。

僕たちは無事にコンプリートすることができた。


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