[travel note #36]アジアの安宿の洗礼
タケオゲストハウスに移ってきて、僕はドミトリーに滞在していた。
いろんなバックパッカーがここには寝泊まりしていて、みんなそれぞれベッドの周りに自分の荷物を広げて領地を確保していた。
ただ、泊まっていたほとんどが日本人だったので、夜になると自然と消灯時間のようなものがあり、みんなに電気を消しても大丈夫かと誰かしらが確認してから、電気を消す。
平部屋のドミトリーだったが、夜になれば電気が消えて、誰も話さなくなるので、そこは本当に助かった。
シェムリアップの日中は本当に暑かった。
半袖短パンで少し街を歩いただけでも宿に帰る頃には汗だくになった。
僕は一日に二回はシャワーを浴びていただろうか。
ただ、タケオゲストハウスの水シャワー、これがとんでもない曲者だった。
水しか出ないのはまだ許せた。
しかし、ここの水シャワーはなんとなく鉄が錆びた匂いがした。
僕はある日、シャワーを浴びたついでに自分の着ていたTシャツをそのまま水洗いしてみたところ、なんと真っ白だったTシャツが薄い赤茶色に染まってしまった。
多分、錆びた鉄分が付着してしまったようだった。
そんなことあるのだろうか。同じドミトリーに泊まっていた他の旅人に尋ねると、自分も同じようなことになったという人が数名はいてさらに驚いた。
ここの水シャワーは完全なる錆びた鉄を含む水のようだった。
僕はそれ以来、ここで水シャワーを浴びるのは控えめにしておいた。
また、歯磨きをするときは、面倒であったが買ってきたミネラルウォーターを使うようにした。
一泊三ドルのアジアの安宿の洗礼を受けた体験であった。
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