[travel note #17]アジアと野良犬
プーケットを後にして僕がやって来たのはタイの首都バンコクだった。
昔クアラルンプールで会ったユカが、「バンコクはどこの都会だよ」って思ったって話していたけど、本当にその通りだった。
大きな幹線道路、渋滞している車の群れ、その隙を走り抜けるバイタク、幹線道路の上には線路が通っていて電車が走っている。
高層ビルが建ち並び、駅直結でスカイウォークが繋がり。
本当に、ただの都会だった。
電車の中で現地の人がスマホやタブレットを使っていたのをみた時には、どこかの文明社会に迷い込んでしまったような感覚に陥ってしまった。
それでも、バンコクはバックパッカーの聖地だ。
ここにはカオサンと呼ばれる、世界中のバックパッカーが集まる聖地がある。
バックパッカー、ヒッピーが集まり、夜まで騒いで眠らない街。
超安い屋台と安いゲストハウスが集結している場所。
ただ、僕はバックパッカーでありながらそういった喧騒があまり好きではなかったので、そこから離れた場所にある出来立てのホステルに宿をとった。
※それも、プーケットからバンコクへ移動する夜行バスで夜中のトイレ休憩で体を伸ばすために外に出た時に、ふとバンコクの宿をとっていないことに気づいた僕は、奇跡を信じてWi-Fiを探したら伝説的に飛んでいた野良Wi-Fiを見つけ、それを使って予約をすることができた。
駅からかなり歩く閑静な住宅街の中に宿はあった。
僕は別に歩くことに何の抵抗もなかったので、駅近じゃなくても別に関係なかった。
ただ、一つ問題だったのは、宿までの道中、かなりの数の野犬がウロウロしていることだった。
日本はとても整備されているから野犬に出会すなんてことがほとんどないけど。
海外、特にアジアじゃ野良犬なんて当たり前の当たり前の存在で。
僕は犬が苦手だった。
しかも海外の野良犬は狂犬病を持っているかもしれないし、それこそ調教されてないから、襲いかかってくる可能性もある。
現に、ここらを縄張りにしていた野良犬達も、日によっては大人しく、日によっては狂ったように吠えかかってきた。
僕はできるだけ存在を消して彼らの縄張りを歩き、もし現地の人がいたらそれこそストーカーばりにひっついて守ってもらうようにして歩いた。
現地の人は犬に慣れている様子で、危険を察知したら叫んだり、ものを振り回したり、時には蹴り飛ばして交戦していた。
日によってそんな体力がない時は、僕は駅からバイタクを捕まえて宿まで送ってもらうこともあった。
僕のバンコクのステイはそんな野良犬とのやりとりから始まった。
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