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[tabinote #9]オリビアと過ごす3日間   ー3日目ー@ペナン島

オリビアは上海で学生だったが、短期休暇を利用してマレーシアを旅していた。

ペナン滞在は3日間だと聞いていたので、今日が最終日だということはわかっていた。

その日朝起きると、僕はまず水シャワーを浴びて体をさっぱりさせたくて、バスタオルだけ取ってシャワーを浴びに行った。

シャワーをでて、半裸状態で部屋に戻ろうとすると、階段でばったり降りてくるオリビアと遭遇した。

簡単な挨拶を交わして、今日はどこに行くの?って聞くと、ペナンヒルという場所に向かうとオリビアは答えた。

そして、「あなたも一緒に来る?」と聞いてくれた。

オリビアはいつも僕を誘ってくれる。それが嬉しかった。

僕は特に予定がなかったので、一緒に行くと答えて、階段を駆け上がると部屋に戻ってすぐに服に着替えて、リュックに必要なものだけ詰め込むとオリビアの後を追った。

宿を出ると、暑い日差しが先ほどシャワーを浴びてさっぱりした体をすぐに汗ばませた。

今日はペナンのこの複雑なバスもうまく乗りこなすことができて、スムーズにヒル(丘)の麓に到着することができた。

丘の頂上へはここからケーブルカーに乗っていく。

ケーブルカーのゴンドラは40名程が乗り込める大きさだったが、常に満員状態だった。

そして、僕達二人も列に並んでゴンドラの順番が来るのを待った。

オリビアは先頭がいいと何度か僕に呟いた。

僕達の番が回ってくると、オリビアを先にやった。

自分の好みの場所が取れたのかはわからなかったが、上りの正面ポジションをキープして、そこで何枚も写真を撮っていた。

頂上に到着すると、変わった昆虫や食虫植物が見られる場所があり、僕達は中に入ってみた。

気持ちの悪い見たこともないような昆虫がわんさか見れたし、食虫植物をこれほどの数、こんなに間近で見たのも初めてだった。

帰り際には大蛇と一緒に写真も撮った。

ペナンヒルを降りて昼食を済ますと、オリビアがこの後どうするのと聞いてきた。

僕は特に予定もないと答えると、オリビアは明日バターワースから出るバスのチケットを買いに行くため船に乗ってバターワースに行くけど、来る?と聞いてくれた。

船は興味があったのでそこも一緒に行くことにした。

無事にバスチケットも予約して、そうして最後は昨日行ったナイトマーケットで夜飯を一緒に食べて帰った。

本当に最後の最後までずっとオリビアとは一緒に過ごすことになった。

彼女が旅に出て初めてできた外国人の友人になった。

まさか、ペナンに到着するまで、こんな風になるとは全く予想もつかなかった。

翌朝、オリビアの出発を船の乗船場まで見送って彼女と別れた。

オリビアは本当に優しくて社交性もあったので、僕と一緒じゃなければ、もっと別の英語も流暢に話せる旅人と仲良くなってペナンを楽しめたんじゃないかなってよく考えることがある。

それでも、結果的に3日間一緒に過ごしてくれて、僕には本当に楽しいペナンの思い出ができた。

乗船場で彼女とバイバイした後、急に心に寂しさを感じるのがわかった。

宿に戻るとタイの観光ビザを申請して、ビザが取れ次第僕は次の国タイに入ることにした。

今は少しでも動いて寂しさを紛らわしたい気持ちが強かった。

Life is a journey !









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