[tabinote #7]オリビアと過ごした3日間 ー1日目ー@ペナン島
ペナン島について、安い宿も見つかり、オリビアと一緒にチェックインした。
このボロい感じと、ドミトリーのシンプルな開放感が僕は好きだった。
細いパイプの2段ベッドに荷物を置いて、少し休憩した。
オリビアから早速町歩きするけど一緒に行く?と聞かれたが、僕は正直休みたかったので、別行動することにした。
1、2時間ほど休んでから、僕も町歩きするためにカメラとリュックを持って宿をでた。
特に当てはない。
好きなように、歩いてみたい路地を見つけたら迷い込むのが僕の散歩スタイルだった。
そうして町を散策していると、石造りの塀に腰掛けるオリビアを発見した。
彼女はロンプラのコピーを手に色々とみて回っている最中で、道に迷ったらしかった。
「ヘイ」と声をかけた。
オリビアは顔を上げこちらに向けると、僕とわかり笑顔を見せてくれた。
「何してるの?」
僕が尋ねると、道に迷ったと彼女は言った。
僕が地図を見せてもらい、自分の腕時計につけている方位磁石を使って、彼女の行くべき道を示した。
彼女は一緒に行く?と聞いてくれたので、今度は「もちろん」と答えて、一緒に散策をすることになった。
彼女はリトルインディア(外国に存在する、インド人街のようなもの)へ行きたかったらしい。そして今日の最終ゴールだという。
歩いてリトルインディアを見つけると、色々と物色して、彼女はいくつかお土産を買っていた。
僕は長い旅の始まりということと、置いてあるものが女性用の装飾が多かったので、ここでは見るだけに留めておいた。
そして、夕飯も一緒に食べようとなり、あたりをうろついていると、雨が降ってきた。
東南アジア独特のスコールだ。
次第に強い雨に変わり、僕達はびしょ濡れになった。
途中彼女が、貴重なロンプラのコピーした紙を傘がわりに使ってと言って渡してくれたのは嬉しかった。
僕が遠慮すると、もう必要ない箇所だからと彼女は答えた。
見つけたマレー料理のレストランに飛び込むと、そこで雨宿りと夕飯を共にした。
帰る頃にはすっかりあたりは暗くなっていた。
バス停で出会い、一緒に観光して一日を過ごしたことで、彼女との距離がグッと近づいたように思えて僕は嬉しかった。
Life is a journey !