見出し画像

[tabinote #6]ペナン島の宿は1泊120円!?

旅の良いところは、すぐ人と仲良くなり、友達になれることだ。

僕はペナン島に着いて、KLから乗ってきたバスを降りた。

正直、旅の初めは何の情報も持ってなければ、どうやって旅をするのか、それすらもよくわかっていなかった。

バスを降りたものの、今日の宿はネットで予約しておいたものの、行き方がわからない。

本当によくあんな旅をしたものだと今でも思う。

そこでバス停の周辺をうろうろしていると、一人のアジア人女の子から声をかけられた。

「こんにちは。あなたはどこに行きますか?」

バスに乗る前に見かけた女の子で、僕は日本人だと思っていた。

が、日本語のたどたどしさからして、外国の人だとすぐにわかった。

「ジョージタウンに行こうと思う。どうやって行けば良いのかわからないんだけど。ところで、あなたは日本人ですか?」

一応、丁寧にわかりやすい日本語で返すと、

「私はオリビア。よろしくお願いします。上海から来ました」

と、もうここからは英語になった。

オリビアもジョージタウンに行くというので、じゃあ一緒に行こうという流れになった。

一緒に行くと言っても、彼女に着いていくだけなのだが。

道中、もう宿はとったかと聞かれ、僕は予約していたけど、正直それがどこにあるのかもわからなかったので、「ない」と答えた。

彼女は、予約はしてないけど、目星をつけている宿がある。

1泊いくらかと尋ねると、1ドルだと答えた。

、、、1ドル。

、、、120円?

最初彼女が何を言ってるのかわからず、僕はもう一度、1泊いくらかと尋ねるが、彼女はもしかしたら2、3ドルに上がってるかもしれないけど、ロンプラにはそう書いてあったと言って、彼女が母国でコピーしてきたロンプラ(ロンリープラネット:地球の歩き方の海外版)の紙を見せてくれた。

「75トラベラーズロッジ、1泊1ドル」

確かにそう書いてあった。

シンガポールで泊まったのは1泊約1000円、KLでも同様。

ペナン島で1泊700円の宿をみつけ、安い安いと思っていた自分がバカのように思えた。

ことの真相を確かめたいのもあり、僕も同じ宿に空きがあれば泊まって良いかと尋ねた。

彼女はもちろんと答えてくれた。

そうして、歩きとリクシャ(色んなタイプのリクシャがあるが、ここでは人力自転車のようなものに乗った)を使って、お目当ての宿にたどり着いた。

レセプションで部屋は空いてるかと尋ねると、オーナーから「ドミトリーか、ダブルか」と聞かれ、オリビアは「ドム!ドム、プリーズ!」と笑いながら返した。(ドム:ドミトリーの略称 日本人はドミと呼ぶ)

ドミに2つ空きがあり、1ベッド1泊1ドルと言われた。

そんな値段で泊まれる宿がこの世にあるのかと、僕は正直驚いた。

チェックインを済ませドミに向かった。

宿は全体的にボロく、ドミの床は木の板が貼られ、所々軋んで音鳴った。

2段ベッドもか細いパイプのものが並んでいるだけだった。

水シャワーだが、Wi-Fiは使えた。

僕は値段はともかく、この宿が嫌いじゃなかった。

こうして僕のペナン島の旅が始まった。

Life is a journey ! 






いいなと思ったら応援しよう!