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[travel note #24]タイのチェンマイでコムローイ祭り

写真は僕が実際にコムローイ祭りで撮った写真。

デジカメで何も考えずに撮ったけど、最高の1枚になった。

そして、コムローイ祭りは死ぬまでに絶対に見てほしい絶景の1つ。

僕が3年半の旅をした中で、1番の思い出になった。

コムローイ祭りがチェンマイで行われるのは知っていたけど、街中でいろんな人に尋ねても、どこでやるのか、いつやるのか、全然誰も知らなかった。

それでも、11月の末が近づいてくると大体この日この場所でやるってのが明確になってきた。

僕はチェンマイに滞在した二週間の間にチェンライに行ったり、首長族に会いに行ったりして、祭りまでの時間を潰した。

コムローイ祭り当日。僕は旅仲間だったケイコさんと一緒に参加することに。

会場となるメージョー大学に着いても人っ子ひとり見当たらず。

本当にここでやるのかな?なんて思いながら大学の奥の方へと歩いていく。

すると、徐々に人だかりのようなものが見えて、ああ、ここでやるんだってやっと思えるようになった。

そこから露天がずらっと並んで、屋台の飯を眺めながら歩いた。

そうやってずーっと歩いた先にこれまた一際大きな広場に到着すると、すでにそこには大勢の人々が集まっていた。

自分たちが到着するのが遅かっただけだった。

それでも、なんとかスペースを確保して僕達は祭りが始まるのをまった。

最初大勢のお坊さんが出てきて、色々お経を唱えたりする時間があり。

それをみてる間に、明るかった空が段々と暗くなってきた。

ようやく午後8時位だったろうか。

お坊さんがみんなの周りに立っている蝋燭立てに火を灯して行った。

それだけでもすごく幻想的な空間になった。

ようやく僕達はランタンに火を灯すタイミングになり。

みんな立ち上がって、大きなランタンに空気を送って膨らますと、中央に備え付けられた燃料に火をつけて、ランタン内部に温かい空気を溜めていく。

地上にポコポコとランタンが並んだ姿もそれだけで素晴らしかった。

ランタン内部の熱気の上昇しようとする力がいよいよ抑えきれなくなり、徐々にランタンが空に浮かび上がってきた。

僕達も抑えることができなくなった頃合いでふわーッと空に向かって優しく投げ上げた。

ゆらゆらゆらゆら。ランタンはゆっくりと空に昇っていった。

真っ暗な空をオレンジ色の大きなランタンの粒が塗りつぶしていく。

満点の輝く星空のように見えた。

めちゃくちゃ綺麗で、めちゃくちゃ幻想的で、めちゃくちゃ神秘的な風景だった。

僕は25歳だったけど、7歳の子供に戻ったように「わー!すげー!」って何度も叫んだ。

自分でも自分の目がキラキラ輝いてたのがわかる。心臓がドキドキしてたのがわかる。

ランタンの星々が遠く高いところまで登って小さく小さくなるまで、ずっとずっと僕は空を見上げていた。

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