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[travel note#32] ラオスに流れる時間

ヒッピーの街バンビエンで溶けるような数日間を過ごした。

毎日好きな時間に起きて、宿の隣の見晴らしのいいレストランでご飯を食べる

昼はレンタサイクルやレンタバイクで周辺の村を巡ったり、ラグーンや山を訪れてみたりもした。

ラグーンを訪れた時、小さな民家があったので覗いてみると、中には小さな女の子と、その子のおばあちゃんと思われる二人がいた。

おばあちゃんは入っておいでと手招きしてくれたので、僕は靴を脱いで家にお邪魔した。

小さな女の子は最初こそ照れてか距離を置いていたけど、徐々に近くなり最後は僕の膝の上に座るまでになった。

僕はノートの切れ端で折り鶴を作ったり、紙ヒコーキを作ってみせた。

女の子はキャッキャと笑って楽しんでくれた。

二人は食事中だったのか、床の上に色々と料理が並べられていた。

竹で編まれたカゴにカオニャオが入っていて、おばあちゃんは食べていいよとジェスチャーで示してくれた。

僕は手で一掴みしてカオニャオを頂いた。とても美味しかった。

タイでも、宿のオーナーが食事中に横を通ると食べていきなと言って家族の輪に招いてくれたりすることがよくあった。

タイやラオスのこういう寛容でのどかな精神が僕は大好きだった。

バンビエンの外を巡る以外は、バンビエンの街中を通る川を眺めて過ごしたりすることもあった。

流れが穏やかで、時折チューブと呼ばれる大きな浮き輪に座ってただ川を流れるアクティビティをやっている欧米人を眺めた。

ラオスで僕が一番好きだったのは、ラオスに流れる時間の遅さだ。

科学の発展とともに世の中は便利になる一方で進む時間が飛躍的に早くなった。

しかし、人間の体内時計はその時間の速さにまだ追いついてないように見える。

少なくとも、僕の体内に流れる時間の速度は原始時代のままだ。

だから、都会の喧騒よりも、田舎の静寂の方が好きだった。

ラオスは日本とは違って、ゆーっくりとした時間が流れていて、それが僕の体内時計と非常に合致していたのだと思う。

僕は、ようやく自分のペースで生きていける国を発見したようで嬉しかった。

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