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[tabinote #2]世界一周初めに訪れたフィリピン

僕が世界一周の旅に出たのは2012年。

当時は全く英語が話せなかった。

世界を旅するのに英語は少しくらいわからないと困ると思い、一番初めにフィリピンに行って、格安英語留学をしようと決めた。

それまでに海外旅行はヨーロッパとかバリなど行ったことはあったけど、そのどれもが旅行会社で組んだツアーやフリープランだったので、完全に全て自分一人で決めて行動しなければならない海外旅行はこれが初めてだった。

日本を出発する飛行機の中で、心臓がずっと早い鼓動を打ち続けていたのを今でも覚えている。

どうにか深夜にフィリピン、セブ島の空港に到着し、語学学校の生徒が迎えに来てくれた車で学校に到着することができた。

その日の夜は何も考えずにベッドに横になった。

部屋の中には湿った暑い、東南アジア独特の空気が充満していたのですぐには寝れなかった。

そこで部屋に備え付けられているエアコン(日本のエアコンを想像してはいけない)をどうにか作動させると、確かに少し涼しい風は出てきた。

それと共に、「ガー!」という騒音も部屋中に鳴り響き、今度は違う意味で寝れなくなりそうだった。

それでも日本からの長時間移動や初めての一人海外などの気疲れで、思いのほかぐっすりと寝ることができた。

翌朝、部屋に差し込む外の日差しで目が覚めた。

まず起きて窓を開けると、涼しくて気持ち良い風が体全身にぶつかってきた。

青空はとても澄んだ青色をしていた。

これから長い旅が始まるのかと思うと、期待と不安とが入り混じった感情になったが、この空を見ていると、なんだか大丈夫だと思えた。

フィリピンでの生活は初めて尽くしだった。

信号があっても、歩行者も車もバスも誰も守らない。

大きな近代的デパートとその周辺で暮らすストリートチルドレン。

何もかも安い物価での生活。

軽トラがバスの代わりをしてること。

環境に慣れるまで、最初の頃は脳味噌がスパークしっぱなしだった。

これを刺激と呼ぶのだろう。

新しい世界を知ることは楽しい経験だった。

自分がいかに小さなコミュニティ、世界で生きていたのかを知った。

これが、長い旅の始まりで、僕が旅を辞められない理由だ。

Life is a journey !







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