[travel note#16]タイで感じた人の優しさ
プーケットでマヌエラが出発する最終日、その日も宿のレンタルバイクを借りて色々と遊びに行った。
宿に帰ってきた時にはすでにレンタル期限を過ぎてしまっていたが、オーナーは別に何でもないさと言って、特に延滞金を取られることはなかった。
マヌエラは今日バンコクに向けて長距離バスで出発するため、急いでパッキングを始めた。
僕はバイクで長距離バス乗り場までマヌエラを送ってあげると約束していたので、オーナーに2時間ほどバイクを借りることは可能かと尋ねると、それくらい何でもないさ。さっき返却しなかったことにして使っていいよ、と言ってくれた。
そもそもレンタル期限を過ぎて返したのに、バスまでの見送りも使っていいって。めちゃ優しかった。
マヌエラをバス乗り場まで送って、そこでお別れした。
僕も翌日バンコクへ出発することにして、帰りにバス乗り場で明日の夜行バスのチケットだけ買っておいた。
次の日、朝チェックアウトを済ませて全て精算した後、宿の女性(オーナーの奥さん)に今日の夜行で出発するから荷物だけ置いておいても良いかと尋ねると、別に部屋は空いてるからどうぞ使って良いわよと言われた。
夜21時に出発する予定だけどと言ったが、構わないわ、と。
オーナーも奥さんも優しすぎる。。
お言葉に甘えて、僕は夜まで部屋を使わせてもらえることになった。
夜21時にお礼を伝えにレセプションに行った。
もう出発するの?と聞かれ、そうだと答えると、宿の女性が続々と出てきて、一緒に記念写真だけ撮りましょうと言われ、何枚か一緒に撮った。
外は土砂降りで、歩いてバス停まで行くことに気が引けていたら、なんとオーナーの奥さんが「バス停まで送って行くわ」と言ってくれた。
一度は断ったが、待っててと言い残して去って行くと、白い綺麗なセダンの車に乗って宿の前に現れた。
内装もとても綺麗だったので、僕のバックパックを積むことに躊躇していると、奥さんが僕のバックを手に取り後部座席へと放り込んだ。
僕は土砂降りの中濡れずに、しかも体力も温存してバス停に着くことができた。
奥さんは最後に気をつけてねと笑顔で言うと、そのまま去っていった。
タイではこうした優しい無償のおもてなしを受けることが非常に多かった。
バックパッカーや旅人がタイを好きなのには、こういった人の無償の優しさに触れることができるのも1つの大きな魅力になっているのだとも思う。
Life is a journey !