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[travel note #43]チェンナイに降り立つ

タイのバンコクからインドのチェンナイに飛行機で入った。

チェンナイに到着したのは夜の23時頃で、普通であったらこんな時間の飛行機を選ばない、もしくは空港泊をすべきだったが、この時はすでに宿を予約していたので空港から直接タクシーで向かうことにした。

こんな夜更けにも関わらず、道端には大勢のインド人が何をしているのかもわからなかったが、とにかくたくさんいた。

タクシー運転手は意外にもすんなりと宿の場所まで連れていってくれた。

僕と旅友Kは宿に入ろうとしたが、ドアは固く施錠されていて開かなかった。

もしかしたらチェックイン時間は終わってしまったのかもしれないと思った。

しかし、こんな夜遅くに、しかも初めてのインドで泊まる場所がないのは困る。

僕達は裏口に回ってみたり、どうにか入れないか試みた。

そこに、一人の通りすがりの女性が宿に入って行こうとするのを見つけて僕達は声をかけた。

英語が普通に通じたのが幸いだった。

彼女はオーナーとやりとりしてくれたのか、僕達は宿に入ることができた。

チェックインを済ませると、お金は明日払えばいいと言われた。

インドはお金にがめついと思っていたが、なんだか初めてのインドはタクシーも無事に到着したし、色々と拍子抜けさせられた。

シャワーは水しかでなかったが、宿にチェックインできただけでもありがたかったので、文句はなかった。

ベッドサイドに置かれていたお菓子を摘んで、この日は疲れていたのですぐに寝入った。

翌朝、宿の外に出てみると、昨晩は真っ暗でわからなかった当たり一面が太陽の光で姿を鮮明に表した。

全く想像していたインドと違っていた。

地面はアスファルトではなく砂地であった。なんだか空気も新鮮なように感じた。

インド初日、僕はなんだかインドでもやっていけそうかもしれないと考えていた。この時は。

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