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社会的擁護を必要としている子どもたちⅠ

こんにちは。「私の会社は久保友宏です。」の久保友宏です。

今日は社会的擁護と子どもたちについてお話ししていこうと思います。

社会的擁護を必要としている子どもたちは、つまるところ児童養護施設や乳児院、里親の下などで生活している子どもたちのことです。

児童養護施設や乳児院は、保護者からの虐待や経済的な困窮、保護者との死別など様々な理由でそれまでの家庭で生活できなくなってしまった子どもたちを受け入れる、公的な施設です。

つまり、保護者のない子どもや保護者の下で生活させることがその子どもにとって良くないと判断された子どもたちのために、国が用意した施設になります。

ここでは子どもたちの心身の健やかな成長のために安定した生活や生活指導、学習指導、家庭環境の調整などを行いつつ養育を行い、最終的にはその自立を支援するための機関です。

皆さんは、現在どれくらいの子どもたちがこの社会的擁護を受けているかご存知でしょうか?

その数実に27,288人… !

僕はこの事実を知った時、大きなショックを受けました。。。

こんなに沢山の子どもたちが親と暮らせないなんて。。。

ちなみに日本全国の児童養護施設の数は603ヶ所で、定員は32,613人となっています。

そしてこの児童養護施設に入っている子どもたちのうち、虐待を受けて保護された子供はなんと59.5%!!

かなりの割合です…。

もちろん、それだけ多くの子どもたちが虐待する保護者の元から助け出されたということでもありますが、この数字はショックですよね…。

いつも僕がこのブログで言っていることですが、『児童虐待は他人事ではない』ということですよね。

さらに何らかの障害を持つ子どもの割合も28.5%と高く、児童養護施設でのより専門的なケアが必要とされているらしいです。

この様な入所児童の在籍期間は平均4.9年となっていますが、13.8%の子どもたちは10年以上在籍しているとの統計が出ています。

そしてこれには乳児院を一緒に数えていませんから、実際にはもっと多くの子どもたちが社会的擁護を必要としていることになります…。

ちなみに乳児院は、乳幼児の基本的な養育機能だけではなく、被虐待児・病児・障害児などに対応できる専門的な養育機能を持っています。

現在乳児院で保護・養育されている乳児の数は、厚生労働省の統計では2,901人となっています。

また、乳児院は短期の子育て支援の役割も担っていて、1ヶ月以内の利用が6.5%、6ヵ月未満の利用は25.7%と、児童養護施設と比べるとショートステイが目立ちます。

これは育児ノイローゼになってしまった保護者や、ホルモンバランスの乱れから産後鬱などになってしまった母親を支援する役割を果たすものですね!

実際、初めての妊娠・出産・育児では、その程度に差こそあれ、産後鬱や育児ノイローゼを患ってしまう母親も多いらしいですよ。

でもそれは、ストレスやホルモンバランスの関係で仕方のないことです。

もしもこのブログを読んでいる子どもをお持ちの方で、

『子どもがかわいいと思えない』

『絶望的な気分がぬぐえない』

『自殺することを考えてしまう』

という人がいたら、一人で抱え込まずに相談してくださいね!

例えば、こちらのURLからいのちの電話の相談ができますよ。

→https://www.inochinodenwa.org/soudan.php

2010年には、第一子の妊娠・出産のために産前・産後休暇に入っていた日本テレビの山本真純アナウンサーが産後鬱の為に飛び降り自殺をされています。

山本アナのお兄様いわく、彼女は亡くなる前に

『全てにおいて自信がない』

『絶望感が襲ってくる』

という旨のお話しをされていたそうです…。

当時から産後鬱に対してもっと社会的な理解があり、しかるべき機関に助けを求められていれば、山本アナは今も息子さんのそばで笑っていられたかもしれません…。

大切なのは、とにかく誰かに相談することです!

早目の相談が、アナタだけでなく、お子さんとご家族の皆さんの幸せを守ることになります。

どうか内に閉じこもらないで下さいね(^ー^)

次回も今回から引き続き、社会的擁護を必要としている子どもたちについてお話ししていこうと思います。

本日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。

久保友宏

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