どうしようもない僕のちっぽけな世界は、
今週の土曜日、25日にようやく公開します。
『どうしようもない僕のちっぽけな世界は、』
撮影したのは約4年前の2018年でした。
その翌年に東京国際映画祭の方に招待されまして、それから約2年半経って、一般公開させて頂くこととなりました。
この間、日本だけじゃなく世界中で新型コロナが流行り、どの業界も大打撃を受けてしまいました。
この作品も世界大混乱の中で埋もれてしまい公開されなくなるのではないかと人知れずヒヤヒヤしていたわけですがなんとか公開されることになりました。
ひとまずホッとしています。
この作品は普段舞台の演出をされている倉本朋幸さんの初映画作品です。
倉本さんには2回舞台に呼んでもらい一緒に仕事をしたことがあります。
初めて会った時の印象は野生味溢れる男性。
すみません。カッコつけて言いました。
失礼は百も承知で言わせて頂きます
野生児。
その日(その日以外も)倉本さんはハーフパンツに裸足で足の裏を真っ黒にしながら演出していました。
とにかくいつも裸足。
そして裏は真っ黒。
稽古場を裸足でペタペタ歩きながら豪快に笑う姿が強烈で印象的でした。
そんな倉本さんですが、作り上げる世界観は独特で繊細です。
そこが一番惹かれたところでした。
若者風に言うと『刺さる』と言うのでしょうか。
私の感性にザクザク刺さったわけです。
お互い好きな世界観が似ていると言うのもあって、倉本さんが作る映画はとても楽しみでした。
まだ公開前なので詳しくは言えませんが、見てください。
泥臭くて誰もが持っているであろう人間の奥底にある醜い部分も描かれていると思います。
私がこの映画で演じている『彼』も決して褒められた親ではありません、酷い親です。
私自身、児童虐待やそういう類のニュースを見るのはとても心が痛くなり悲しくなります。
どんな子供にも幸せになる権利、笑顔でいる権利はあると思います。
そういった深刻な問題に、この作品を通して改めて向き合ってもらえれば作ってよかったなと思えるのかなと考えております。
最後に…
この作品は倉本さんと私の集大成というと大袈裟ですがそれに限りなく近い作品だと勝手に思ってます。
現場でも意見を出し合ってワンカットワンカット監督とスタッフと出演者みんなで大切に作り上げました。
お時間ありましたら是非劇場に観に来て下さい。
皆さんに『刺されば』いいなぁ。
宜しくお願い致します。
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