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氷山友宏について

Noteの最初の記事は自己紹介と決まっているらしい。自分を語ることは氷山が苦手とすることの一つだが、まともな人間を装うためにはそういうこともしなければいけない。文章で自分が語れるのなら創作なんてしないかもしれない、とさえ思う。

発達障害の診断を受けたのは30歳の時だった。幼少期からその兆候は現れていた。幼稚園の遠足で行った自然公園から脱走し、ヒッチハイクで帰宅したことがある。これは管理者が悪いと思う。

小学生で不登校になる。人生で一番楽なはずの小学校が苦痛過ぎて、半分人生を諦める。高校は無理だろうなぁとこの頃すでに思っていた。

中学は割愛、高校でいじめを受ける。このあたりからPTSD的な状態になりフラッシュバックに苦しむ。不登校者向けのフリースクールに通う。

20代、EMDRを自己流で行い、フラッシュバックを治す。めちゃくちゃな話だが、当時は日本にEMDRを受けられる病院は存在しなかった。本を読んだ生半可な知識でやったために後で頭がおかしくなる。仏教と出会い、瞑想などを行い精神が多少安定する。引きこもりの居場所へ通う。

30代、恋愛、失恋などを経験する。精神的に安定し、それなりに楽しい日々を送っていたのに、奇妙な夢を見るようになり、統合失調症を発症する。過去のストレスが時間差で来たのかもしれない。原因がよくわからない。

精神科を退院後、人生について考える。家族や、健康はいずれ失われるものであることを悟る。やることをやっておきたいと考え、ウェブメディアに漫画の持ち込みを行う。それが1件目で通ってしまう。漫画家として2年、漫画を描く。

描きたいものを描けない状態が続き、漫画を描くのが嫌になった。3D素材のダウンロード販売などで収入を得ながら今は好きなことをしている。

創作は子供の頃からずっとやっている。何もしてない時期というのは無かったかもしれない。大学へ行けなかったことは悔しいが、それどころではなかった。

おっさんになってしまったけど、まだまだ人生は続いていく。過去をオープンにすることに抵抗がないわけではない。これを書きながらも葛藤を感じている。しかし、精神障害者が自分を語れない空気は良くないのではないかと思う。私はタブー視され、隠し、隠される存在なのだろうか。
以上で自己紹介とさせていただく。


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