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人はもっと話がしたいし、人にためにできることはある。それがぽつぽつと沸き上がる仕組み作り

今日は雲ひとつない青空が広がっている。それでも、心の中には少し曇りがかかっているような気分だ。というのも、一昨日から愛犬ゴエモンの体調が急に悪くなり、散歩に行けていないのだ。散歩をしない日が3日も続くのは9年ぶり。朝夕の散歩は私たちの日課であり、生活リズムの一部だっただけに、ぽっかりと空いた時間に少し戸惑っている。

そんな中、田中元子さんの提案を思い出した。伊勢崎市に向けたアイデアとして「好きな明かりを持ち寄って集まる場を作る」というものだ。元子さんの考えの本質は、人が気軽に集まれる場所を提供すること。面白いのは、それが得意な人が得意なことを披露する場ではなく、むしろ不得意な人が好きなことをする場だという点だ。その場に集まることで、「昔からこんなことをしてみたかった」という思いが引き出され、自然と自分の話がしやすくなる。喫茶ランドリーやFree Coffeeは、まさにそんな場の成功例だろう。

元子さんの掲げる課題は、街中や駅前に「自分なりの明かりを持って集まる」という、気軽でハードルの低い目的を設定し、人を呼び込むこと。もちろん、人が集まりやすくなるデザインや集客方法も重要だが、本当に大切なのは、その先にある。集まった人たちが「これ、やってみたかった」「私にもできそう」と思えることを形にし、自発的な活動が次々と生まれる仕組みを作ることだ。

この場には、経験者が再び挑戦することも、得意な人が活躍することも必要。でも、同じ顔ぶればかりが関わると、どうしても内輪感が強まってしまう。だからこそ、「やってみたかったこと」「できそうなこと」を掘り起こし、それを形にする仕掛けが求められる。日常の会話の中から「それ、面白い! 一度やってみませんか?」と声をかけるタイミングを見つけることが、最初の一歩になるだろう。

このアプローチは、コミュニティナースの活動にも通じる。傾聴やコーチングといった「聞く力」を駆使し、相手の想いを汲み取って形にする役割だ。私自身も、そんな役割を担える存在でありたいと思う。

最近、自分の立ち位置について、改めて考えることが増えた。
私はコーディネーター的な役割を果たしているつもりだが、本当は先頭に立ち、失敗しながらも挑戦を続ける姿なのかもしれない。
仕事でも同じだ。自分なりの考えやアイデアを持ち、それを実際に動かしてみる。その一歩が、新しい風を呼び込み、次の変化を生む。
コミュニティの中なら、そんな私の挑戦を支えてくれる人がいるかもしれない。

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