簡単そうで意外と難しい
オランダの子ども達に1週間に1度行っているオンラインレッスンでは、毎回リズムステップやボールを使った運動、2人組での運動など様々な種類の運動を楽しく行っています
もちろん、剣道の動きに活かせるための運動を行っていますが、前回のレッスンでは竹刀を手のひらや指に乗せてバランスをとる遊びを行いました
みなさんも小さい頃はよくやった遊びではないでしょうか?
一見すると簡単そうに思われがちな遊びですが、いざやってみると結構多くの人が
”竹刀に身体が動かされている”
状況になってしまいます。なぜこのようなことが起こるのか? それは
”自分の身体の感覚で竹刀をコントロール” できておらず、”竹刀が倒れていく方向に身体を持っていこうとする”からではないかと考えられます(※個人の考えです)
剣道は、竹刀や防具など ”道具を用いて行う競技” ですので、特に竹刀の使い方(竹刀を使う感覚)は自分の持っているイメージとなるべくギャップがないようにしておくことが大切なのではないかと思います
私も小さい頃、なんとなくいつも手のひらに竹刀を立てて遊んでいましたが、もしかするとその遊びの経験が、今の自分の ”これくらい手を動かすと竹刀はこれくらい動く” という自分にしか分からない感覚に繋がっているのかもしれません
レッスンでは、しばらくしても子ども達(大人も)のほとんどがバランスを保つことに苦戦していたので、”目線の位置” について少しアドバイスをしてみました
これは私の感覚になってしまいますが、目線を剣先に合わせて支点を作ることで、手元をいろんな方向に動かしても、支点がブレない限り ”竹刀が倒れる” ことがなくバランスをとりやすくなります
また、このような方法でなくても、続ければコツがつかめてきて、徐々にバランスを保てるようになってきます。レッスンでの子ども達も最初は苦戦している様子でしたが、徐々にある程度のバランスを保てるようになりました
そこで、ただ竹刀を手のひらや指に乗せるだけでなく、以下のような様々なミッションを与えてみました
1.剣道の構えの足を作って、足が一歩も動かないように注意してその場で竹刀のバランスをとる
2.竹刀のバランスを保ちながら、すり足で5歩前進5歩後退
3.片足で立って体勢のバランスをとりながら竹刀のバランスもとる
4.竹刀を置いている手の位置を、高くしたり、低くしたり、前後左右色んな方向に動かしてアンバランスな状況を作る
また、これらの内容だけでなく、自分で考え、ステップと合わせながらやってみたり、思い付いた動きと合わせて実践している子もいました。
このように、難易度を上げたり、みんなで「バランスをどれだけ長く保てるか」競い合ったりすることで、子どもも大人もとても楽しそうに行っていました
そして、久しぶりに私も実践してみました!
足は一歩も動かさないという目標を決めて、途中で手の位置の高さを変えたり、あえてアンバランスな状況を作ってみたりと様々な方法を試しました。さらに、バランスボードに乗ってやってみたりしましたが、とても難易度が高く、バランス能力や連結能力を高めるとても良いトレーニングになるなぁと思いました(※動画はバランスボードには乗っていません)
ぜひみなさんもまた、幼い頃の気持ちに返って楽しみながら実践してみませんか?
実践したご感想など教えていただけると嬉しいです
【意味のないように見えることも、意味のあるものにしていくこと】を心がけて、まだまだこれからオランダの子ども達と一緒に楽しみながら私たちも成長していきたいと思います!
いつも読んでくださってありがとうございます
それではまた次回!
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