意味をもたない時間が、わたしらしさ、そのものなのかもしれない、というおはなし
睡眠は大事だという。頭の中を整理してくれるから。
瞑想が大事だという。心の中を整理してくれるから。
空腹はだいじだという。からだのなかを整理してくれるから。
じゃあ、わたしを整理するにはどうすればいいんだろう。
生産性のない、私だけの時間。
他の人には重要じゃない、無為な時間。
もしかすると、わたしらしさはそれでできているのかもしれない。
それと向き合うことが、わたしを整理することかもしれない。
今はそう思う。
モモ
ミヒャエルエンデという方のモモというお話をご存じだろうか。
人のお話をずっとずっと聞いてあげて、いつのまにか穏やかな気持ちにさせる不思議な女の子、モモと、時間を盗む灰色の男の物語です。
この本で描かれているのも、やはり無為な時間の大切さです。
効率を求めて、役に立つことだけをせかせかと追い求めるだけになると、ひどく辛いことになってしまいます。
想像も、創造もできなくなってしまいます。
恐らく、わたしらしさも失われていくんでしょう。
そして、他人にも攻撃し、時間を奪うことになるのかもしれません。
空想の友達
子供の頃に、空想の友達がいる人は多いといいます。
わたしだけの、私の友達。
空想の友達と、空想の遊びをする。
ありえないもので、ありえないことをする。
その時だけの、明日になれば失われる、
空想の遊びをする。
これってなんの意味があるんでしょうか?
将来の役に立つ?
そんなことわかりません。
意味があるのかないのかなんてわかりません。
でも、わたしを形作るものとしては大切です。
きっと今も、心の中に潜んでいることでしょう。
わたしを形作るもの
わたしが生きていく為には、意味のあるものも
必要でしょう。
でも、意味のないものも必要。
わたしだけにしか意味のないものも必要。
それこそが、私とあなたを分けるものではないか、
今、私はそんなことを考えています。
あなたなりのやり方で、あなただけに大切な、
意味のない時間を過ごしてみてはいかがでしょうか
小さな頃の、大切なお友達と再開できるかも
しれませんよ。