Looker Studioを使ってGoogle アナリティクスのちょっとめんどくさい表をつくりたい
こんにちは。イシイ( @tomohiko_ishii )です。
先日、Looker Studioを使って、Google アナリティクス(以下、GA)のデータをまとめる時に、こんな要件が出てきました。
こういう表です。できそうでできない、できなさそうでできるやつです。
このケースの解決策として「表を複数並べる」の他には、スコアカードを並べて何とかする方法があります。ありますが、他にあるのであればそちらを採用したいと思いました。
結論からいうと、今回は統合を使うという方法を採用しました。事前に連さんの記事を見ていたので、できることが分かっていたのが大きいです。
この記事を見れば思い出せるのですが、自分も備忘録として設定方法をまとめておきます。最近、ビールにまみれていろいろなことを忘れがちなので、必要に迫られることがあれば、見直すようです。
その前に、「できそうでできない」のはなぜ?
「全体」「記事」「問い合わせ」、それぞれで絞り込みができれば、表は完成します。ですが、表に適用できるフィルタは1つだけ。列ごとにフィルタをかけることができません。
そこで、統合をつかい表にする前のデータの時点で絞り込むことにしました。
設定方法
※GAのデータが、データソースとして追加されている前提で進めます。
フィルタを作成する
事前に、列に適用したいフィルタを作成しておきます。
① 適当なグラフを追加し、グラフの設定メニューから「フィルタを追加」をクリックします。
② 条件を入れて、フィルタを作成します。保存したら完了
これを繰り返します。
データを統合する
続いて、データを統合していきます。
①「リソース」から「統合を管理」を選択する
② 「統合を追加」をクリックする
③ 「ディメンション」と「指標」を選択。必要な分だけTableを作っていく。「記事」テーブルは、先ほど作った「記事」のフィルタを適用しておく。
④ 「結合の設定」で「左外部結合」を選択する。
「自身と自身を結合する」というのが慣れませんが、そういうものです。
⑤保存して完了
表を作る
最後に表を作ります。
① データソースで先ほど作った統合データを選択する。
② ディメンションに「日付」を入れる
③ 指標を入れていく
④ 同じ指標が並んで見にくいので指標名を変更する。
これで、完成です。
注意事項
「1 つの統合に、テーブルは最大 5 つまで」という制約もありますが、カスタム指標をうまく活用できれば、様々な表現が可能になります。便利なんですが、注意も必要です。
統合したデータは、GAのデータとは異なる
GAのデータと統合で作ったデータを使い、「表示回数」と「アクティブ ユーザー数」を比較したものです。「アクティブ ユーザー数」が異なっています。
GAのデータはその期間の「ユニークなアクティブ ユーザー数」なのに対して、統合のデータはその期間の「のべのアクティブ ユーザー数」となっています。
データを統合した時点で、ただのテーブル、ただの数値として扱われるようになっています。(SQLだとDISTINCTで解決しそうなやつ)
ユーザーのように、重複が発生しする可能性がある数値を扱う場合、本当にその数値が正しいのか?集計しても大丈夫なのか?を検証する必要があるでしょう。
おわりに
今回は、統合を使った表の作り方、注意点について紹介しました。見るものがちらばっていると、見なくなるのがレポートですよね。
もっといい方法があるよとか、マサカリとか、この記事に関するご意見やご感想は、ぜひTwitterなどで教えてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
告知!!!
バイト先のクラフトビールバー ビビビ。が2024年8月20日に国内4ブルワリーを招いて、屋内型ビアフェスを開催します。クラフトビールバー ビビビ。のインスタをフォローして、続報をお待ちください!
自分も週1でビールを注いでいるので遊びに来てください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?