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お客様の事業を理解するためにやっている4つのこと

この記事は、「いちばんいやらしいWebマーケティングの教科書 Advent Calendar 2022」の14日目の記事です。12月14日を5回ほどタイムリープしたようです。

2021年の夏に前職を退社して以降、就職できていない状況を書こうと思ったのですが、楽しい話題が「版画教室に通った」「デッサン教室に通った」「放送大学に通い始めた」くらいしかないので、やっぱりお仕事の話をしようと思います。

オープニングはこちらをお楽しみください。

はじめに

就職できていないといいましても、いろんな方にお仕事をいただきながらこの1年をやり過ごすことができました、感謝ばかりです。
数年ぶりに外から支援する立場となり、いくらか成長したところ見せないとなあという思いもあり、この記事ではお客様の事業をどうにか理解して、ウェブの活用につなげるための悪戦苦闘について書きたいと思います。あるいは、外部支援の方を応援するポエムです。

同じように悪戦苦闘されている外部支援の方々の糧になれれば幸いです。

簡単に自己紹介

GA Operatorとして出稼ぎ中のイシイさん( https://twitter.com/tomohiko_ishii )です。GA Operatorと名乗っていますが、アクセス解析やSEOだけでなく、コンテンツ制作やオペレーション改善などウェブにまつわる仕事をさせていただいています。
GAを利用する、データを集め利用するというのは奥が深いなあと思っているので、また別の機会に。

結局、何をしたのか

お客様の事業を理解してウェブの活用につなげるために、次のようなことをしています。使える時間とお金には限りがあるので、すべての場合でできるわけではありませんが、できる限りやるようにしています。

  1. 業界の構造を知る

  2. 業界でのデジタルの活用法について知る

  3. お客様の事業について知る

  4. お客様のお客様について知る

たいそうなことは書いていません。すべて合わせて、数万円でできます。

業界の構造を知る

まず、業界の構造を知るところからスタートです。ある程度大きな業界であれば、会社四季報 業界地図を見てみるとよいでしょう。2023年版には「メタバース」「NFT」「ESG」といった業界も掲載されています。
どのようなプレイヤーがいるのか、どのような傾向にあるのかを理解できればよいので、お客様に競合企業や周辺事業について聞くのも有効です。

業界でのデジタルの活用法について知る

次に業界でのデジタルの活用法についてです。最近では、業界ごとのデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する書籍がでているので、探してみるとよいです。
DXは情報化・デジタル化と変革によって新たな価値を創出しようという考えですので、お客様の業界やお客様の会社組織がどう変わっていくことになるのかを知る材料になります。
参考:総務省|令和3年版 情報通信白書|デジタル・トランスフォーメーションの定義

お客様の事業について知る

当たり前ですが、お手伝いするためにお客様の事業について知る必要があります。

  • なにを売っているのか

  • 誰に売っているのか

  • 売って何を解決しているのか

ということがわかればよいので、お客様に聞いたり、営業の方に聞いたりしています。

お客様のお客様について知る

「誰に売っているのか」で、お客様が考える「お客様像」が明らかになります。ここでは、さらに具体化していきます。お客様の営業現場に同行する、お客様のお客様にヒアリングを行うといったことができればよいのですが、「外部から支援する個人」の立場だとなかなか叶いません。

なので、ユーザーヒアリングができるサービスを活用します。
以下のようなサービスを使うと個人でもさっとできます。
ユニーリサーチ( https://unii-research.lifull.net/
ビザスク lite( https://service.visasq.com/

特に、ユニーリサーチは30分2000円~でインタビュー可能なため、気軽に回数を重ねることができます。ユーザーインタビューは書籍や記事が豊富にあるので読んでみて、あとは実際に聞いてみるのがよいと思います。
インタビューする際に、相手がOKであれば録画し、振り返りの時間を作るとよいでしょう。聞き忘れたことを聞くタイミング、伝わりやすい言い回しなどがわかります。

ここがお客様の事業を再定義できる場でもあります。「売って何を解決しているのか」で聞いていた以外の利用方法などを見つけたり、逆に使われなくなる条件に気づいたりすることもありますので、いろんな方の話を聞くと面白いですし、こういう人の不を解決するのかと実感できお客様の事業に愛着が湧いてきます。

また、気づいたこと、考えたことがどの程度確かなのか、規模的にインパクトがあるのかが気になる場合、アンケートも有効です。
アンケートも以下のようなサービスを使うと個人でもさっとできます。
Surveroid( https://surveroid.jp/
Freeasy( https://freeasy24.research-plus.net/

セルフ型のアンケートの場合、スクリーニング調査と本調査で料金が決まりますが、それほど多くなければ、個人でも出せる金額で収まります。

まとめに

お客様の事業を理解するために、ひとりでもできることを書いてみました。

唐突ですが、放送大学の「問題解決の進め方」という授業の中で、以下のような図に出会うことができました。

ケース1は「現状」が「許容できる状態」に至っていないので問題を認識しやすく、ケース2は「許容できる状態」に至っているため、問題として認識されにくいというものです。

過去、外から支援する立場で働いていた時には自分を商材と位置づけ、自分のできることを増やすことで、お客様のお役に立てると考えていました。それは、今でも正しいと思っていますが、一方で、足りないとも考えています。理想とのギャップに気づけていないのではと考え、「お客様の事業を理解し、できることを考える」を悪戦苦闘しながら進めています。その結果、自分のできることを増やしていた時以上に、自分のできることが増えていきます。

外部支援の会社に勤め、事業会社に行きたいと考える人のいくらかは、「もっと理解を深めた状態で施策を考え遂行したい」というもやもやを抱えているはずです。ここに書かれたようなことを一度してみてもよいのではと思っています。ぜひ、お試しください。

エンディングはこちらをお楽しみください。

アレ足りない、コレ足りない

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