裏見て一周しておいで
昨今、SNSの普及で出役とファンがダイレクトにコンタクトが取れる様になったり、YouTubeや音声アプリでテレビやラジオの地上波を通さずとも、演者自ら発信出来るツールが増え、ファンとの距離がかなり近く素の部分も見えやすくなった事で、
プライベートを晒されてしまったり、"こんな人だとは思わなかった"と失望されてしまう事が増えてきた様に思う。
"こんな人だとは思わなかったのはあなたがこんな人だと知らなかっただけですよ。それを含めて推して行きませんか?"とそれはそれはお節介老婆心発動おばさんお笑いファンの自語り含むお話。
良かったら読んでください。
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私は今アラフォーで昔からお笑い好き。
ボキャブラからオンエアバトル初期が中高生時代と被り、この時は色んな芸人さんにワーキャー。
18歳で専門学校に入学し田舎から上京。
ライブに通える様になると、出待ちし放題のアングラライブで芸人との距離もぐっと近くなり、たまたま好きな芸人とライブなど関係ない場所で電車が同じ事が2日連続続いた事で、"これは運命に違いない!"とリアコする痛ファンになった事も…
しかし楽しくライブ通いが出来たのも専門学生だった2年間だけで、その後就職すると、仕事の時間とライブが被る事が多く、また新社会人らしく先輩に誘われる飲み会にも断らず行く生活となりライブには全く行かなくてなってしまった。
そんな中、専門時代によくお笑いライブで一緒になってたお笑いファン友達から"○○さんとのコンパがあるから来ない?"と誘われた
当時たまにテレビにも出る若手の中では売れてる方の芸人さんとのコンパのお誘い。
根が田舎者でお笑い好きの私は浮き足立ち、食い気味で"行く!"と言った気がする。
はじめての芸人コンパ
メチャクチャ楽しかった。
それまで何度か、合コン自体は経験していたが勿論全部素人同士。
芸人コンパは全然違った
トークは勿論、ゲームも女子へのお酒の飲ませ方も流石の手腕。
そしてホテルへの誘い方も
あれ?……
気付いたら○○さんとホテルにいた私。
そして、まぁまぁの性癖に対応するこれまた初の経験で、自分の中で何か確変した気がした。
その○○さんとはそれっきりだったけど、
その後も同じお笑い友達から何度か芸人コンパに誘われ。
そのうちコンパで知り合った、芸人コンパ女子派遣コンサルみたいな女の子とも知り合い、自動登録され芸人コンパはどんどん増えて行った。
段々私の中で"コンパした芸人スタンプカード"みたいのが出来て、芸人コンパに行く度にその中の誰かと寝るというそれはそれは都合の良いカキタレとなっていった。
芸人コンパには芸人同士がワチャワチャやるだけではなくて、芸人が自分の仕事を取る為に無料キャバクラの様な形で催される物もあった。
かなり名の知れた芸人主催のコンパに呼ばれていくと
自分が準レギュラーで出演してる番組のレギュラーになるべく、番組の力のあるスタッフさん(DやP)を接待する為のコンパという事が行ってから判明。
来てる女子は芸人と飲むつもりで来てるのに、自分には関係ない知らないおじさんの横につき、まぁまぁエロい事を強いられた。
これは完全にトラウマ。
今もあるのか?
今なら各所SNSに晒されてその芸人も既婚者だらけのスタッフも、番組も一発で終わりだろう。
(これはTwitterもまだそこまで広がってない17、8年前のお話。この番組は結局この1.2年後に普通に終わりました)
この辺りから、もう私は完全にお笑いから遠のいて行ってしまった。あんなに大好きで青春の全てだったお笑いが、いつも笑わせてくれる大好きな芸人さんが、裏ではこんな事をしてて…
テレビも真っ直ぐ見れなくなっていき、芸人コンパにも行かなくなった
芸人コンパの様な刺激はないけど、普通の人と普通の恋愛ができるように、社会人同士の健全な飲み会にいったり、友達と友情を深めたり、近所の飲み屋で友達を作ってワイワイしたり。それなりに楽しく過ごし
数年後、お笑いとは全く無関係な普通のサラリーマンの男性と結婚した。
すると段々当時のトラウマも薄れて行き、またテレビでネタ番組をチェックする様になっていった。
テレビで見て面白いと思った若手の芸人さんがいたら、主人も連れてたまにライブに行き、帰りにラーメンを食べて、お笑いの知識のない主人をウザめに教育したり
(良く調べずに行ったライブに昔コンパで関係のあった芸人が出てきたりする時は椅子に埋まる勢いで姿勢を下げる事もあったが)
自分が面白いと思えばそれでいい。
人柄に惹かれる事もあるし人柄は受け入れ難いけどネタがメチャクチャ面白くてハマる事もある。
好きな芸人の発信するコンテンツが全て好きとも限らないし、中には"これはちょっと興味無さすぎる"と思うものは華麗にスルーし、自分の都合の良い物だけを搾取している。
だってただのお笑いファンだから。
今は子育てが忙しくてライブ通いはおあずけだけど十数年後、子育てがひと段落ついたらまたライブに通おう。
今度はうざめの追っかけおばさんとして。