鞆 肥後屋の一日(午後)
「記事を読んでいるよ」とお声がけいただくことが増えました。
ありがとうございます。
また、記事を読んで、鯛味噌をお取り寄せしてくださった方もいらっしゃり、本当に嬉しい出来事でした。
拙い文章ではございますが、少しずつ綴っていきますので、
引き続き、お付き合いいただけますと幸いです。
さて、少し時間が経ってしまいましたが、当店の午後の様子をご紹介いたします。
午後からは主に商品作成を行います。
工場から届いた鯛味噌を、貼箱に入れ包装していくのですが、
その前に、パックを一つずつ布で拭き綺麗にします。
このパックを拭く作業、忙しい時は近隣の高齢者施設「さくらホーム」の利用者さんに手伝っていただいておりました。
しかし、昨今の状況により注文数が減少した為、現在はスタッフで行っております。
さくらホームさんとのやり取りは、心が和み、当店としても嬉しい時間でした。少し寂しいですが、また一緒に仕事ができる日を楽しみに、日々、頑張っております。
次に、綺麗に吹き終えたパックの表には商品名ラベルを、裏には品質表示と賞味期限シールを一つずつ貼っていきます。
表の商品名ラベルは、真ん中に貼れるように台紙を使用します。
台紙はスタッフの手作り。
筆者は台紙を作ったことがないのですが、不器用であり作れる自信が無く…
ですので、スタッフが作ってくれた台紙を長く使えるよう、大切に使っております。
こちらは裏面の品質表示と賞味期限。
シールを貼るのはもちろん手作業ですが、賞味期限の日付も1枚ずつ手で書いております。
ご注文が多い時は、手書きだと大変なのですが、休憩をはさみつつ、丁寧に行っております。
シールを貼り終えると、薄紙で包み、貼箱に入れます。
貼箱の上から包装し、包装した裏面にも、品質表示と賞味期限のシールを貼ります。
そして組紐を結び完成です。
貼箱は福山市松永町にある塚脇紙器様で、組紐は福山市神辺町にある藤井リボン様で作っていただいております。
古式な包装に仕上げておりますので、お手土産としてもお使いいただけます。
組紐は、時間がある時に切り、事前に準備をしておきます。
発送作業がある時は、15時頃の集荷までに梱包作業を行います。
ヤマト運輸さんとも顔なじみ。いつも快く対応してくださいます。
そうこうしているうちに、閉店時間。
暖簾を下げ、レジを閉め、洗い物をして終了です。
暖簾を下げているとご近所さんが「お疲れ様」や「もう終わる時間か」などと声をかけてくださいます。
そのお声を聞くと、一日を終えたという実感が湧きます。
今は夏至が近く、帰る頃には綺麗な夕暮れ。
その日の疲れを忘れてしまうような景色です。
商品の作成には時間がかかりますが、お客様の元に商品が届くことを想像しながら、一つずつ作成しております。
当店の商品が、いつもの食事を少し彩るひと品になれば幸いです。
鞆 肥後屋