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コペンハーゲンのフォント

コペンハーゲンはとても小さい都市です。人口58万人となかなかの小ささ。このスモールコミュニティも行政や福祉を充実させられるひとつの要因なのかなと思ったり、管理がしやすいとか。
事実はどうだかわからないですが、暮らしてみてそんな気がしました。

コペンハーゲンにも市役所のようなシティズンサービスがあります。外国人専用のインターナショナルハウスもできて、外国から来た人は大体ここに来て住民登録をします。

今回はそんな行政サービスのグラフィックデザインについての話。

まずはじめに、これがコペンハーゲンのロゴです。

日本の市や区などのロゴと比べても可愛らしいポップなデザイン。このロゴにはかなりメジャーなフォントが使われています。

それが

Gill Sans (ギル・サン)

というフォント。

有名な企業や財団、硬貨など幅広く使用されてたりします。ギル・サンはイギリスの芸術家エリック・ギルによって1930年頃に制作され今も多くのデザイナーに愛されているフォント。僕も好きなフォントの一つです。

全体的に文字幅が広く、CやGのフォルムを見ると楕円形に近い形なのがわかります。コペンハーゲンはロゴをはじめ、Webや公共空間のインフォメーションなどにもこのフォントを使用し、世界観を統一させています。

こちらがCity of Copenhagenというメインのサイトです。↓

で、こちらがインターナショナルハウスのサイトです。↓

どちらのサイトもタイトルや記事の見出し、本文までGill Sansが使われてます。

その他にも公園のインフォメーションや↓

市立図書館の案内もGill Sansです。↓

フォント一つでもデザインの印象は大きく変わります。フォントはブランディングや世界観を示す上でとても必要な要素なのです。

デザイン先進国と言われる北欧。デザインに対する意識の高さは、行政サービスのデザインからも感じることができます。個人的にギルサンはとても有機的だなと感じるフォントで、若干強弱のある文字の流れが波のようで、海辺をイメージさせてくれる字体だと感じさせられます。

そういった意味でも港町コペンハーゲンにとてもマッチしたフォントだなーと、しみじみ。


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