【ポッドキャスト#26】 審判もミスをする 選手がドフリーで大きくシュートを外すように
番組名 FOOTBALL & ENGLISH (毎週土曜更新)
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ロンドンのユースチームでコーチをしている時、小学生年代のゲームでは毎週のように自分の担当学年以外の審判をしていた。(U-12以上の公式戦は協会から派遣される審判が担当することになっていた)
正直に言うと、自分から率先して審判をやりたいと思ったことはあまりない。どちらかと言えば、やらざるを得なかった。協会から派遣される審判がこれない場合は、高校生のゲームでもホームチームのスタッフが審判を担当することも多かった。
審判をしてみていつも感じることは、判断のミスが発生するということだ。
ファールじゃないプレーに対して笛を吹くミス。
ファールなのに吹かないでプレーを流してしまうミス。
コーナーかゴールキックを間違える。
オフサイドを取る、もしくは見逃す。
ハンド、もしくはハンドではない。
判断ミスにいたる原因は様々で、
自分の立っている位置が悪い。
集中力が落ちていた。
一瞬目を離した。(どうしても見えない時もある)
前のプレーのことが頭をよぎる。
監督や選手の声が耳に入ってくる。
特にオフサイドとハンドは、ゴールに直接繋がり結果を左右をすることが多く、審判の頭を悩ますことを学んだ。選手たちが抗議する声、ピッチの周りから「レフ !レフ!」と怒号やプレッシャーをかけてくる人はたくさんいた。
試合後に保護者を巻き込んでの乱闘まがいのことも少なからずあった。それは、僕がこれまで住んできたイギリス、イタリア、メキシコの草の根でも幾度となく目にしてきた。愛するが故に熱くなり過ぎるのかもしれないけれど、審判というのはそういう場面でも、いつも矢面に立たされていた。
U-12以上の公式リーグ戦は、協会から派遣されてきた審判に対して数千円を渡す。自分自身で審判をやってみてはじめて感じる難しさを学び、リスペクトの気持ちを示すためにも、名前と顔を一致させていた。
「審判も小さなミスから大きなミスをする。選手たちが致命的なオウンゴールをしたり、ゴール前でドフリーで大きくシュートを外すように。」
やってみて学んだことの一つだ。偉そうなことを言ってみたけれども、自分が担当する試合でゲームの終了時間を間違えて10分以上をホイッスルを吹かれず逆転負けした試合があれば、試合後に納得いかない熱い気持ちを伝えに審判のもとに説明を求めた。人間だ、コントロールがきかずに意識がいっちゃう場面がある。
今回のポッドキャストでは、プロの審判について色々と喋ってみたけれど、審判に対する「批判」と「非難」をしっかりと分けながら解像度を上げていきたいと思いました。以上!
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