猫の看取りを幸せと思えるようになったワケ
これまでに11匹の猫を看取ってきました。
看取りはツラいです。悲しいです。心がちぎれるように痛いです。
でも、看取ることができるのは幸せな事だと今は思っています。
37歳の時、ステージ3の横行結腸癌を患いました。
腫瘍が大きくなり過ぎて腸閉塞寸前。緊急入院、緊急手術となりました。
(31歳から毎年人間ドックを受診していましたが癌は発見されず。)
当時、我が家には7匹の猫がおりました。
突然の入院、猫たちのお世話は全て旦那に任せることになりました。
旦那は仕事をしながら私の病院にも通い、7ニャンのお世話です。
申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
1ヶ月後に退院し、そこから長い闘病生活が始まりました。
大腸とリンパを50㎝ほど切除し、本来は抗癌剤治療が必要ですが
私は抗癌剤の使用が難しい身体とわかった為、検査を繰り返して
再発転移を見つけたら切除するという治療方針に決まりました。
5年生存率は70%と言われたので、不安はありませんでしたが
7匹の猫たち全員を天国に見送るまでは絶対に死ねない!という
思いで闘病生活を送りました。
そして癌発症後6匹の猫を看取りました。
無責任な飼い主が無責任に遺棄してきた子たちを
これまでに猫25匹、犬1匹、フェレット1匹を保護してきました。
健康で若い子たちは里親さんに譲渡し、病気や障害のあった
12匹の子をうちの子として育ててきました。
この子達よりも私の方が先に死んだら無責任な飼い主と同じです。
命に係わる病気をしてみて、自分が健康に生きることが
動物たちを守るための大きな責任であると痛感しました。
看取りはとてもツラいです。
でも、看取ることが出来ずに先に死ぬのはもっとツラいことです。
無事に11匹の子たちを看取ることができて私は幸せです。
今居る最後の1匹の子を、できるだけ幸せに長生きしてもらって
しっかり看取れるように、猫も私も体調に気を付けて頑張ります。