バッグはなぜ「この形」なのか?
「トートバッグは、もともと氷を運ぶための袋だった。」
そう聞くと、少し意外に思うかもしれません。
トート、リュック、ショルダー、クラッチ…
バッグにはさまざまな形がありますが、そのデザインには必ず「理由」があります。
もともとは、すべて何かを運ぶための道具として生まれました。
でも、時代が変わり、持ち物も変わった今、私たちは「昔のままのデザイン」を、当たり前のように使い続けています。
本当に今の暮らしに合っているのか?
「持つものの形」について、改めて考えてみると、新しい選択肢が見えてくるかもしれません。
「運ぶ」ことから生まれた形
バッグは、すべて「運ぶ目的」があって生まれました。
トートバッグ → もともとは氷を運ぶための袋
リュックサック → 軍隊や登山用に設計された背負うための道具
クラッチバッグ → 社交の場で最小限の持ち物を収めるための手持ちの袋
ヘルメットバッグ → パイロットがヘルメットを持ち運ぶための収納袋
こうして見ると、どれも「特定の目的」があって生まれた形だということが分かります。
持ち物が変わったのに、形はそのまま?
では、今の暮らしに目を向けてみるとどうでしょう?
昔は手紙や書類を持ち運ぶためのバッグが必要でしたが、今はスマホひとつで済んでしまうことも多い。
仕事のスタイルが変わり、大きなビジネスバッグが不要になった人もいる。
持ち物が変わったのなら、本来は「持つための道具」も変わるはず。
でも、今も私たちは「昔のままのデザイン」を使い続けています。
バッグの形は「流行」や「定番」として固定され、
本当に必要な形が何なのか、あまり考えられなくなっているのかもしれません。
「今」に合う持ち物の形を考える
では、今の時代に合う「持ち方」とは何でしょう?
✔︎ 本当に必要なものだけを持つシンプルなスタイル
✔︎ 持ったときの姿が美しく見えること
✔︎ ライフスタイルに自然に馴染む形
持ち物を運ぶ道具である以上、バッグの本質は「今の生活に合うこと」。
そのために、「持ち方」から見直してみるのもひとつの方法です。
TOMOEでは、道具としての本質を考えながら、「今に合う持ち方」を模索し続けています。
次回は、その持ち方について、もう少し深掘りしてみようと思います。