革は“変わる”もの? それとも“変わらない”もの?

革は“変わる”もの? それとも“変わらない”もの?

「革は使い込むほどに味が出るもの」
そんなふうに思っている人は多いかもしれません。

実際、ヌメ革やオイルレザーのように、時間とともに色艶が増し、風合いが変化する革には特別な魅力があります。使うほどに手に馴染み、持ち主のライフスタイルが刻まれる──そんな「育てる楽しさ」が味わえます。

しかし、革の魅力は「変わること」だけではありません。ガラスレザーのように「美しさを保ちつつ、お手入れによってより光沢が増す革」もあります。

今回は、「変わる革」と「変わらない革」、それぞれの魅力について考えてみましょう。


エイジングを楽しむ「変わる革」──ヌメ革の魅力

ヌメ革は、使い込むほどに色が深まり、ツヤが増していくのが特徴です。最初は淡いベージュでも、日光や手の油によって少しずつ飴色へと変化します。

また、ヌメ革は使い方によって表情が変わるため、同じアイテムでも持ち主によってまったく異なる風合いに育ちます。「革を育てる楽しさ」を味わいたい人にとっては、これ以上ない素材でしょう。

しかし、その一方で、水や汚れには弱く、シミや色ムラができやすいデメリットもあります。メンテナンスを怠ると、乾燥してひび割れることもあるため、定期的なケアが必要です。

ヌメ革は「自分の手で育てる楽しみ」がある反面、扱い方によっては劣化しやすい、いわば“生きている革”といえるでしょう。


美しさをキープし、磨くほど輝く「変わらない革」──ガラスレザーの魅力

一方、ガラスレザーはヌメ革とは対照的な存在です。

表面を革の表面をバフィングして合成樹脂でカバーリングした革は、最初から美しい光沢があり、使い込んでも大きく風合いが変化しません。「経年変化を楽しむ」というよりも、「常に洗練された状態を保てる」のが特徴です。
ただし、ガラスレザーは「変わらない」だけではありません。

実は、きちんと手入れをすれば、より深いツヤが生まれ、まるでコードバンのような美しい光沢を放ちます。

乾いた布で乾拭きするだけでも輝きが増し、専用クリームを薄く塗って磨けば、さらに上品なツヤが引き立ちます。ガラスレザーは「光沢を育てる革」ともいえるでしょう。

さらに、水や汚れに強く、お手入れも簡単。雨の日でも気にせず使えるため、日常的に気兼ねなく持ち歩きたい人には最適な素材です。


どちらを選ぶべき?──革の楽しみ方は人それぞれ

ヌメ革とガラスレザーは、対照的な魅力を持っています。

  • ヌメ革 → 使い込むほどに風合いが変わる。エイジングを楽しみたい人向け。

  • ガラスレザー → 変化は少ないが、磨くことでより光沢が増す。綺麗な状態を長く楽しみたい人向け。

どちらが良いかは、ライフスタイルや好みによります。

「革を育てる楽しみを味わいたい」「エイジングの変化を楽しみたい」なら、ヌメ革が最適。
「常に美しい状態で使いたい」「お手入れでツヤを引き出したい」なら、ガラスレザーを選ぶのが正解でしょう。

「革=経年変化するもの」と思い込まず、自分に合った革を選ぶことが大切です。

あなたは、「変わる革」と「変わらない革」、どちらを選びますか?


山陽レザーさんのnoteがより詳しく説明されています。すごく勉強になります!
ガラスレザーの記事→コチラ
ボックスカーフの記事→コチラ


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