【派遣業の行く末】~派遣スタッフの現状~
リモートワーク、テレワークなど人の働き方が多様化する中、私が務める会社では主に「派遣・人材紹介・紹介予定派遣」の3つの人身売買を柱としている。
この人材ビジネスモデルの歴史は古く、この日本社会から姿形を消すことはなくとも、目に見えて縮小していっている。
現に当社の直近3年間の決算では、昨対割れ数字のオンパレードで、賞与支給日には社長の悲痛なメールが全社員に配信される。
ウチの会社のトップは、このことについてどう対策を講じていくのか、私は今の会社がどうなろうと興味関心はないが、ある意味で見ものである。
真剣に会社の発展を考えるのであれば、外国人技術者の紹介以外、人材ビジネスはオワコンだと言うことをもっと自覚し、舵取りし直した方が良い。
もうオフィスに行って同僚や先輩後輩と机を並べ、上席から叱咤激励を受けるなんて時代遅れ。
目の前で社員を監視しないと成り立たない会社なのであれば、いっそそんな人材は切り捨て、AIに任せるのが得策でしょう。
ただ、まだこの時代に乗り切れていない人、学ばず行動しない人、日本教育の洗脳に侵されている人達は、今も愚痴を言いながらやりたくない仕事にストレスを抱え、週末に飲み歩く生活を続け一生、将来の不安と戦う。
話が逸れてしまったが、私の勤める会社では3トリオの中でも「派遣」が一番の稼ぎ頭となっている。
これからお話しすることは派遣でご就業中の方には、耳の痛い話になるため、読むことを控えられることをお勧めします。
そもそも派遣は、派遣先から「派遣料金」を頂戴し、その料金の中から就業いただく方へ時給を支払う仕組み。
当社では「いただいた派遣料金」の約7割を就業いただく方へ時給として支給し、残りの3割は就業いただく方の社会保険等にあてつつ、利益に回す。
なぜ派遣スタッフの方が、パートの方よりも時給が高いのか?
答えは簡単。
一応、営業が頑張って派遣先に料金交渉しているから。
以前にも【仕事を探すと言うこと】~何のスキルも持たない40代のおばちゃんたちへ~で触れたが、いま紹介会社を使い仕事を探している人は、はっきり言って「私には能力がありません」と堂々と手を挙げているようなものだ。
なぜなら、派遣社員で賄う仕事の半分以上は、AIにとって代わられる誰にでもできる仕事だし、紹介会社を通じてでないと自分で仕事を探せません、紹介会社からの口添えが無ければ採用の確度が下がるんだと、企業側にはっきりと伝えているようなものだからだ。
今の日本社会に危機感を持っている方はとにかく学び、自分のビジネスを確立し、社畜卒業もしくは、卒業のために必死で頑張ているはず。
だから派遣なんかで自分の時給を他人に決められた働き方をしている人はいつまで経っても自立出来ない。
また、残念ながら何かにつけて他人のせいにする人がいる。
今の状況を他人や環境のせいにして自分だけ被害者ズラをし、平気な顔をしている人間を、私はこれまで何人も見てきた。
私は派遣スタッフが就業先で職員とトラブルになり、謝罪に行ったこともあるし、契約満了までは面倒見切れないからさっさと次を探して!と言うたぐいのクレームにも何度か対応してきた。
これは派遣に限った話ではないが、派遣人材のスペックの低さには驚くものがある。
ただ一方で派遣を行っている私の立場からお話しすると、やむを得ず派遣で就業せざるを得ない方が一部でいらっしゃることもお伝えしたい。
それは、
①ヴィジュアル(顔面偏差値)
②年齢
③スキル
④人間性(性格)
この、だれ基準かわからないもののせいで、社会から疎外される方がいると言う事実もある。
はっきり言わせていただくと、派遣で就業されている方の多くは、この4つのどれか(複数)の問題に必ず該当している。
該当していなければ、きちんとサラリーマンを続けているか、自分でビジネスをやって自分で稼いでいるでしょう。
派遣会社で就業している私の立場から申し上げると「仕事に困れば、是非とも当社派遣で就業して下さい!」言うが、
個人の私からすれば「派遣で時給1200円程度で働いて何が楽しい?それで貴方の未来は希望で溢れてますか?」と言いたい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
智恵
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