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あがき、もがき続ける

下書きを入れ始めてから、ずいぶんと時間が経っていた。

なかなか投稿できなかった理由、それは悲しいことにはっきりしていて、思い描いているような文章を綴ることができない(と書いてもないのにうじうじしていた)から。ゴールが見えないまま書き進めるのが怖くもあった。だから自分なりにやっとの思いで、今も書いている。

「私たちは何者でもない。だからこそ、何にでもなれる。」

さまざまなライフイベントを経て、人生の節目を迎える友人たち。今の自分にはないものを皆が持っている気がした。平然を装って過ごしているけれど、頭の中は焦りや不安でいっぱいだった。

そんな中、「私たちは何者でもない。だからこそ、何にでもなれる。」というメッセージが目に留まった。「ここでなら”何か”を私にも見つけることができるかもしれない」と、不安や期待をまるごと抱きしめたまま新しい環境に飛び込んだのは、もう5ヶ月も前のこと。

昨年の秋には、そのきっかけとなった方にイベントでお会いすることができた。「比べるのは過去の自分と。」何をするにしても周りと比べ落ち込んでしまう私を、そっと引き上げてくれた大切な言葉。そして、直接思いを伝えることが叶ったあの瞬間を思い出すと、今でも胸がいっぱいになる。

ただひたすら心の赴くままに

唐突になるが、大学時代から乗りまわしている私の自転車にはダイナモライトが取り付けられている。このライトはタイヤの回転をエネルギーに変えて灯りが点くというもので、そのせいでペダルは重くなるし、なんせガリガリと音もすごい。

夜道を漕いで帰っているとき、この、ちょっと不便だなと思っていたライトが自分の現状と重なって見えた日があった。

自分の足で漕がなければ前は暗いままだし、道もわからない。不安のせいか、漕ぐ足はいつもより重く感じる。それでも、一歩目のペダルを踏みだしたのは自分だから、前を見て漕いでいくしかない。たとえ今はゴールが見えなくても、どうにか漕ぎ続けることでたどり着ける場所があると信じて。

はじめまして、

たまには立ち止まることもあるかもしれないけれど、行けるところまでもがいてみよう。そう思えたとき、ようやく書き進めることができた。この投稿が自分の行き先を照らす灯りになればといいなと願いを込める。

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