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「世界は救えないけど豚の角煮は作れる」を読んで

youtuberのにゃんたこさんの初エッセイ本「世界は救えないけど豚の角煮は作れる」       大好きなyoutuberさんで、今回このエッセイ本を出されるという事で発売する前からAmazonで事前予約してました。普段本を読まない私ですが、にゃんたこさんの報告動画と同時にポチりました。

2周読み返しました。1周目は普通に。2周目は声に出して読みました。

本を読み返す事ってめったにないんですけど、それだけの中毒性がありました。あと朗読の方が内容がより理解しやすいような気がします。

どれも好きな文章なのですが、特にいいなと思った文章を紹介します。

1つ目は「ほんの一面としてのショートパンツ」です。スーザン・ボイルさんというイギリス出身の有名な女性歌手の名前が登場します。彼女の「年齢なんて、私のほんの一面に過ぎないわ」という言葉を審査員に言ってから圧倒的な歌唱力で会場を沸かせたシーンがめちゃくちゃかっこいいです。私はそれと同時ににゃんたこさんもめちゃくちゃかっこいいなと思います。にゃんたこさんがスーザン・ボイルさんの言葉に救われたと言われたように私も「私はショートパンツを穿き続ける。ほんの一面をその人の全てと思い込んでしまう、悲しい価値観に抗い続けるために。」という言葉に救われました。いつも周りの目を気にしてやりたい事も躊躇してしまう自信のないそんな情けない自分の背中を押してくれました。これからもずっとショートパンツを履きつづけてほしいと思いました。大好きです。

2つ目は「理由なんてない」です。私は「なんでやろうと思ったんですか」の質問など物事に理由をつけるのが苦手です。なのでこの話はすごく印象に残りました。例えば「どうして動画投稿を始めたんですか」って所で「本当に理由なんてなくて、ほとんど暇つぶしだった。」という所で暇つぶしの感覚であそこまで人に強烈なインパクトや反響を与えられる動画が作れるのかと感動に近い感情を抱きました。その暇つぶしから始まった動画がたくさんの人に影響を与え、たくさんの人を救ってると思います。少なくとも私はにゃんたこさんの投稿する動画に救われています。ただ多くの人に反響があるからこその苦悩もあるんだなとこの文章から感じられました。「人間は生まれてから死ぬまでずっとひとりだし、未熟だし、だからこそ簡単に「そうか私はすごい人間なんだ!」なんて思ってしまう可能性が一ミリでもあるなら、能動的に、迅速に排除したい。」この言葉がなぜかずっと頭の中に残っていて、私は自分が特別だったり、優れてる人間とかではまったくありませんが、たまにうぬぼれで「もしかしたら自分すごいんじゃないか」って思ってしまう時があるので、この言葉はかなり突き刺ささりました。そのうぬぼれは自分自身の成長を止めてしまうから。だからこの文章で紹介されている「二十歳の原点」の“独りであること、未熟で、あること、これが二十歳の原点である”のとおり一生、別に自分は未熟でもいいのかなと思いました。この文章は自分自信を見つめ直すきっかけをあたえてくれました。ありがとうございました。「二十歳の原点」読んでみようと思います。いつか「理由なく始めた動画投稿」が終わる時まで私はにゃんたこさんの動画を観続けます。

最初から最後まで私の文章力がないせいでこの本の魅力を上手く表現できませんでしたが、読むと心が軽くなって、もっと楽に生きてみようかなと思わせてくれます。とにかく一度読んだら忘れられない本なのでオススメです。豚の角煮作りたくなります。明日か明後日かもっと先になるかもしれませんが両親に豚の角煮作ってあげたいなと思いました。

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