父に捧ぐ
父親が亡くなった。64歳だった。
先日のnoteにも書いたが、あまりにもあっと言う間の出来事だった。
私の娘が産まれて、抱っこしてそれから数日後、骨折からの急性腎不全で意識不明に。
そこから意識は戻らず、私達が里帰りから自宅に戻り、一週間と少しで、息を引き取ってしまった。
およそ1ヶ月、あと少しで2ヶ月になる時だった。
正直、哀しみはない。
母から連絡を受けた時には少しは涙がでたが、案外落ち着いている。
赤ちゃんを連れて病院に行ってもな、と思って最期に面会もしていない。
しかも入院する直前、産後のホルモンバランスの乱れからめちゃくちゃ父親に怒鳴っていた。
後悔がないとは言い切れないけれど、未練が少しもないんだな、と亡くなった今だからこそ実感した。
きっと、鬱になってからもう何十年も苦しんで、入退院を繰り返して、ぼろぼろになっていく父親を、それを支える為に縛られている母をこれ以上みたくなかったんだと思う。
これからが忙しいし、母の哀しみを思うとどんな言葉をかけていいか分からなくてやりきれないけれど。
とりあえず、父に捧ぐ、お疲れ様。ゆっくり休んでね。