21週で破水 その時の様子
今日はちょっと破水した時のことを思い出しながら書いてみたいと思います。
破水する前の数日間、とても大きいストレスを抱えていました。
赤ちゃんの父親が、ここにきて中絶してほしいって言ってきたのです。(既に21週に入っていた。中絶できるのは21週6日まで。)
もう家族の一員として迎える準備もしていたし、何より私自身が妊娠出産を本当に嬉しくて楽しみにしていたので、まさかこんなギリギリになって堕してほしいなんて言われると思わず、若干パニックにもなりました。
また、そのストレスのせいかこの辺りの記憶があんまりありません。
そのせいかお腹もすごく張っていて、赤ちゃんのためにもこのままじゃダメだなぁなんとか精神的に安定させないとと思うものの、ごはんもまともに食べられない日が数日続いていました。
仕事もしていたのですが、幸い自宅でできる仕事でもあり、どうしても外せない仕事以外はなるべく横になって過ごしていました。
7月12日(金)、夕方くらいだったと思うのですが、横になっていたら、お腹の方から小さな衝撃と共に『パチンッ』と音がしました。
瞬間的に、『破水した!?』と思いました。
実は、2番目の子を出産した時に破水から始まったのですが、その時の感覚に似ていたのです。
2番目の子は正期産だったので、もっと大きな音と衝撃でしたが。(バチンッという感じ。)
恐る恐るトイレに行きましたが、羊水が漏れてる気配はなく、勘違いかなぁ?と一応おりものシートを当てて、夕方の用事に出かけました。
(この時、シャワーを浴びてしまいました。本当は破水したら感染する恐れがあるようなのでシャワーは入らず病院へ行くのが正解のようです。)
7月13日(土)。
一晩様子を見ましたが、やはり羊水がどんどん出ている気配はないものの、いつものおりものと違うような、匂いもいつもと違うような、本当にごく微妙な違和感が気になりつつ、でも土曜日は外せない仕事が入っていたので、それまで様子を見て病院へ行ってみようと決めました。
夕方仕事を終えてからも、とくに変化はなく、胎動もあるし羊水がどんどん出てる感じもなかったのですが、もし何かあったら怖いからと、病院へ連絡し仕事帰りのそのまま受診することにしました。
自分としては、『大丈夫ですね〜。破水はしてないですよー。』と言ってもらうつもりで、病院へ行ったのですが、内診するやいなやカーテンの向こう側で、先生たちが『これ青くなってるよね。』と若干焦っている様子で小さな声で会話をしているのを聞いて、もしかして本当に破水しちゃってたのかな?と不安になりドキドキしながら、診察が終わるのを待ちました。
この辺りの記憶も曖昧というか、断片的で、自分のことのように思えない感じがしているんですが、覚えてることだけでも記録しておこうと思います。
確か診察が終わって、その時は診察した内容の説明がないまま、助産師さんにお腹の張りも診ましょうと言われ、NSTをつけました。
この時、お腹もだいぶ張っていたようです。
NSTを着けながらベッドで横になっていると、診察をしてくれた産科の先生がいらっしゃって、
・破水していること
・お腹の張りも強いこと
・このまま生まれてしまう可能性があること
・21週で生まれてしまうと蘇生できないこと
・22週を超えたら、蘇生はできるけど助かる確率は低いこと
・運良く妊娠が続いても、感染症などで早く赤ちゃんを出さないといけない可能性があること
そして、
・これらのリスクをふまえて妊娠を継続するか、それとも赤ちゃんを諦めるか(中絶)するか決めてほしいこと
を伝えられました。
先生はすごく優しい先生で、丁寧に慎重に言葉も選んで伝えてくれたと思います。
破水してたと聞いて、私は『赤ちゃんが死んでしまうかもしれない。生まれてこれないのかもしれない。』と頭の中はその思いでいっぱいになってしまって、それが悲しくて辛くて、先生の前で号泣してしまいました。
それまでに、パートナーに堕してほしいと言われたのもあって、その通りになってしまうのではと、とてつもなく不安になりました。
でも、そう思うと同時に、『絶対諦めたくないし、できることはしてなんとか無事に生まれて欲しい!!』と強く思いました。
先生には、パートナーとのことも話し、産みたいという私の気持ちも話しました。
先生から、『医者も助産師もみんなお母さんの味方だから!』と強く言っていただき、本当に嬉しかったのを覚えています。
結果としてはパートナーからは祝福されなかったお腹の命ですが、たくさんの人に生まれてくることを応援してもらえて、本当に本当に嬉しかったです。
パートナーの分まで、私がたくさんたくさん愛して育ててあげたいなって心から思いました。
張り止めの点滴をしてもらい、そのまま緊急入院となったのでした。
家で留守番してる子どもたちどうしようとか、荷物は誰に届けてもらおうとか、あちこちに電話して手配したのは覚えているんですが、このあとのことは本当にあんまり覚えてないです。