2024.07⑤

18日 和紗ちゃんの15周年LIVEのゲネプロに撮影班として参加した。
私自身「ゲネプロ」というものが初体験だったので、とても貴重な時間だった。
バンドメンバーは勿論のこと、制作側も入念なチェックを行い正に本番を想定して進められる。
ともすれば一番貴重な時間なのかもしれない。
その日に交わされていたコミュニケーションを私は逃さず聞き入り、しかしながらチーム和紗が織りなすハッピーな空間をしっかりと撮影することに努めた。
自分では成立出来得なかった事に参加させてくれたチーム和紗に大感謝をしながら、少しだけ飲酒をした。
「御注文は?」と聞く前に30分ほど自身の思い出話に花咲かせた店員さんの事は少しも責めたりはしない。おかげでいつもよりビールのホップ成分が増したような気がした。

19日 DEWEY LIVE。
ここ最近は「再現性」という事に意識を置きながら歌唱するように心掛けている。
ここでいう「再現性」とは同じようなライブを繰り返すという事ではなく、自身にどういう力が作用しているかを理解して、理由と原因を把握してパフォーマンスを安定させるという事で、ともすれば「面白みがない」だとか「エモみの欠如」みたいなものにすり替わってしまうが、それは毎回初期装備から始めてしまうような事だと思う。
その日の体調や気候も含めて同じ状態などほぼなく、それでいて初期装備でいるなんていうのは驕り以外の何者でもないという考えに至った。
その為に普段の生活も気をつけて過ごすようになり、少なくとも無駄に自分を責めてしまうような公演はしばらく減ったように思う。
逆に明確な反省点が浮かび上がってくるので、それを踏まえて次の公演に反映させる。
ラッキー・アンラッキーではなく、自分はこう歌いたいという意志のあるステージをやりたい。
なんだか良い感じのアンサーがフロアから返ってきた気がしたので嬉しかった。

20日 和紗ちゃんの15周年LIVEに撮影班として参加した。
とにかく最高だった。
ステージ上もフロアも本気でぶつかり合う様をまざまざと見せつけられて、ずっと最高だった。これ以上に言葉はない。
正に一瞬の出来事で、尊い時間だった。

打ち上げにも参加させてもらい、先輩方の心に108回響くような金言とユーモアが飛び交い、彼女たちが培ってきた時間と充実に少しだけ混ざれた気がした。
この公演は後日ブルーレイディスクになり販売されるので、ぜひ手に取って頂きたいと心から思う。
9月にはアップリンク京都にて上映会もあるようなので、とても楽しみだ。

21日 祖母の3回忌で枚方に向かう。
両家の初孫である私は大変可愛がられてきたと日を追うごとに感じる。
家族は凄く大事であるし、本当に心配かけたくないと思う。
ただ去年下した決断でまた心配をかけてしまっている事は夏の日差しよりも肌で感じる。
「ごめん」と「ありがとう」を口にして済ますようなそんな無責任な人間にはなりたくないと強く思う。

22日 夕方の「降雨80ml」という不穏な通知を横目に編集作業をす。

まごう事なき夏。

7月22日。

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