2024年の振り返りと2025年の抱負
こんにちは、ともどです。毎年年末にはnoteで振り返りと翌年の抱負を書くのがマイルールなので今年も書きます。
自分語り100%の振り返りメモですがご容赦ください。
前回記事の振り返り
今年や翌年の話の前に、まず2023年以前の出来後も踏まえ、2024年開始時点で大まかにどのような流れにあったのかを整理します。
一言でまとめると「価値を生み出し、発信することで社会にインパクトを与え、"何者か"として認められる」という目的に向かって、ちょっと近づき始めてきたな、という状態でした。
(ちなみにこのフレーズは前回記事を生成AIに読ませて「私が本質的に欲してることは何?」と聞いたら教えてくれました。ズバッといわれると少し恥ずかしいですが、的を得ているように感じたので採用しました、、笑)
2023年にやった取り組みの概要
2023年の振り返りについては以下の記事にまとめています。
2023年は長年勤めたメーカー系SIerから独立系SIerへと転職し、業務内容もインフラエンジニアから新規サービス企画へと大きくシフトしました。
以前の仕事はインフラエンジニアというロールだったものの、実態はプロマネ、ベンダコントロールが主で、「自分の手で何かを作り、それで世の中に価値を生む」という感覚が得られず転職しました。
転職以降は、プライベートと本業併せてフルスタックエンジニアへの挑戦、プロダクトマネージャー(PdM)への挑戦、そしてアウトプットへの挑戦という3つの軸で取り組みました。特に、生成AIの登場を追い風にアプリケーション開発に本格的に挑戦し、社内外への技術発信を積極的に行ったことが大きな変化でした。
(なお、当時はフルスタックエンジニアについて誤解があり、インフラからバックエンド、フロントエンドまで全て行えるエンジニア、くらいの意味で使っていました。実際はバックエンド兼フロントエンドエンジニアの意味で使われることが多いと思うので注釈しておきます。)
特に生成AIに関しては、スキルのなかった私にものづくりの手段を与えてくれました。そのポテンシャルに大きく魅了されると同時に、新しい可能性を感じられた1年でした。
少しずつですが「自分の求めているものに近づき始めたな」という年でした。
2024年に設定していた抱負
2024年はさらに「技術を磨いて、その発信を強化していく」ことをテーマにし以下の抱負を設定していました。
LAPRASでエンジニアリングスコア 3.0以上を獲得
zenn, qitaで年間20件以上の投稿
githubで2リポジトリ以上の公開
connpassで年間12件以上のセミナー参加
LTなど登壇を年1回以上
2024年の抱負達成状況
以下のような達成状況でした。全て達成です。
LAPRASでエンジニアリングスコア 3.0以上を獲得→達成。3.56になりました。
zenn, qiitaで年間20件以上の投稿: 達成。プライベートでzenn17記事、仕事でqiita3記事でした。
githubで2リポジトリ以上の公開: 達成。7でした。
connpassで年間12件以上のセミナー参加: 達成。72でした。
LTなど登壇を年1回以上: 達成。2回でした。
ちなみにLAPRASページはこちらです。
GitHubでのリポジトリ公開は、「当初はWeb上にコードを公開する」ということ自体にハードルを感じていたため設定しましたが、やってみると「スター数を追うわけでもなく、ただ公開するだけならそりゃ、、」という感じですね。。
ただ、全体的には想像以上に積極的に取り組むことができました。この要因などはまた後述します。
2024年の取り組み総括
抱負だと局所的になりすぎるため、活動内容全体から今年を総括します。2024年は昨年の流れを踏襲しつつ技術の獲得と発信を強化しながらも、より生成AI中心のキャリアにシフトさせていった年でした。
生成AIへのシフト
一番大きい変化として、仕事でも生成AIに関する業務に携わるようになりました。社内でAzure OpenAIのAPIを公開し、それを用いた業務効率化を推進(発信)するという仕事です。
これはどうしても業務でも生成AIに携わりたい、という気持ちで自身で企画の立ち上げからおこなったものです。
私の仕事はもともと生成AIに関するものでもなく、所属組織も生成AIに関して何か取り組みのある組織ではありませんでした。
そのため企画の立ち上げ時は、周囲も「え?」という反応でしたが、会社にとって必要だという思いを強く語ったところ無事に申請を通すことができました。
申請を通せた要因には、昨年の社内での生成AI関連の発信の積み重ねがあると思います。発信のおかげてなんとなく生成AIに詳しい人材という印象が周囲に根付いており、「こいつが言うのなら、、」という側面もあったはずです。
アウトプットは普段具体的なリターンを期待しているわけではありませんが、思ってもないところで恩返しされるという教訓を肌で感じました。(アウトプットさまさまですね、、、)
エンジニアとしての技術アップ
「自分でものをつくれるようになった喜び」をモチベに、生成AIにとらわれず開発者としての技術力アップに励みました。
昨年の経験があるとはいえ、依然スキル不足には変わりなかったため、領域は絞らず、興味があるものを片っ端から取り組んでいきました。
業務では生成AIのAPIはもちろん、AzureやPythonを中心に取り組みました。また、プライベートでは今年はLINE上で動作するAIエージェントを開発したため、LangChainやLangGraphの知識を得ることができました。
こう書くと少なく見えますが、Azureの中にFunction、CosmosDB、SQLサーバ、AI Search、API ManagementなどのリソースやBicepがあったり、AWS Bedrock、Next.js、Supabase、CloudFlareなど、単純に興味だけで試したものもあり、本当にいろいろやりました。
Xや技術コミュニティに参加すると、必然的に日々新しい技術に出会うこともあり、それもモチベーションになりました。
また、業務も生成AIになったことで学習効率の面でもいい影響がありました。
例えば、Azureのbicepは今年業務で書いたことから、プライベートでアプリ開発するときもも書くようになりました。
Azure Cosmos DBやPython FastAPIに関してはプライベートで初めて勉強したものですが、今では業務にも取り入れられています。
プライベートでも業務でも生成AIという同じ領域で取り組むことで、それぞれで得た知見を相互に還元できるようになり、成長スピードが加速した気がしています。(苦労してでも本業でも生成AIに関わる仕事に転換できてよかった、、、、)
アウトプットの加速とコミュニティへののめり込み
抱負の欄でも述べましたが、今年は自分が思っていた以上にアウトプットに精力的に取り組むことができて正直自分でも驚いています。
この要因には単純に好きなことだから続けられたという面以外にも、ほかの人とのつながりの影響が大きかったように思います。
Xや技術コミュニティに本格的に参加して思ったのは、「都市伝説みたいなすごいエンジニアがうようよいる」という感想でした。
Xの中では毎日どこかで有志セミナーが開催され、誰かが登壇し、技術ブログを公開し、OSSを公開している様子を目にしました。AWSやMicrosoftの大きなイベントの際には、X上でも深夜までお祭りのような盛り上がりを見せており、このような世界があること自体が大きな驚きでした。
そのように自分より頑張っている人がたくさんいるということに間接的にすごく後押しされました。
また、直接の後押しもありました。技術ブログを書いたときにXでいいねやリポストしてくれる人、直接記事にいいねつけてくれる人など、本当に励みになりました。次はもっと反応させたい、という思いから次に向けて動き出していたよいうに思います。
また、LT登壇に関しても初回は3月だったのですが、正直もう少し先にしようかと思っていました。
ただ、Zennを見たLINEDCさんにお声がけいただき、その嬉しさもあり勢いで登壇しました。その後も私メインのハンズオンイベントもやらせていただき、人がいろいろなきっかけになったと感じています。
このような「人とのつながり」がアウトプットを想定以上に実施できた要因と思っています。
ちなみにLINEDCさんのコミュニティは以下です。初心者向けのLTイベントも定期的におこなっているのでLT登壇興味あるけど、「心の準備が、、」という方は覗いてみてください。
2025年以降に向けて
長期的な目標
今年1年を通して、中長期的に以下を目標にしたいと思いました。
生成AIを使ったアプリやサービスのデベロッパーになりたい
Microsoft MVPになりたい
生成AIを使ったアプリやサービスのデベロッパーになりたい。
「自身のキャリアの中心に生成AIを据えたい」と今年一年で明確に思うようになりました。
もともと、私はコーディング能力0の状態からアプリ開発できるようになったという感動から生成AIにのめり込んでいました。
私が業務をしているSI業界は、開発リソースの不足を補うために多重請負という歪な開発をしている業界で、開発に必要なリソースが下がることは単純に生産性があがること以上に、業界構造自体を大きく変えるという意味もあります。
特に今年は
自身で開発することでAIエージェントでできることの解像度があがったこと
明確に人より賢いといえそうな長考モデルの出現したこと
により、SI業界に限らず、同じように世の中のいろいろな構造が大きく変わることを確信でき、フルベットするならこの領域だと思いました。
生成AIエンジニアに必要な技術スタックは?というとまだ固まっていないと思っています。
今年だけでも序盤はlangchain/langgraphなどコードベースの開発が主流だった状態から、後半はAWSやAzureはじめマネージドなエージェント開発もはやってきました。
また、私自身のスキルとしても興味ある技術スタックを手広くやっている状態なので、ここをより生成AIエンジニアに対して最適化していく必要があると思っています。
Microsoft MVPになりたい
今年、技術コミュニティに衝撃を受けたという話は先にしましたが、そこでMicrosoft MVPというアワードを初めて知りました。
Microsoftの社員ではないものの、高い技術や経験、アウトプットを擁し、多くの人にその能力を認められているという存在はシンプルにすごくかっこいいと思いました。
そして何より、彼ら自身もとても楽しんでいるように思えました。
私自身、今年はオフラインの懇親会に初めて参加しましたが、生成AIやAzureなど自分の好きな技術に関してとことん話せるのはとても楽しいと感じました。
仕事もエンジニアなので、職場でもできるように思われますが、実際エンジニアでも本当に技術が好きでやっている人ばかりではなく、なかなか技術特化のオタクトーク的なレベルで話せる機会は意外と少ないと思っています。
そんな中、MVPの人たちはその極致だと思いました。コミュニティで誰よりも積極的に活動し、継続的に付き合いのある知り合いを多くつくり、技術コミュニケーションを通して楽しくコアな話を続けていく。
生成AI曰く、私は「何者かとして認められたい」らしいですが、その動機だけでなく憧れる部分がありました。
私はまだAzure歴2年も経っていない身ですが、いつかは自分も彼らのように優れた技術を発信し、それによって尊敬される存在になりたいと思いました。
2025年の抱負
上記のような中期的な目標を踏まえて、2025年は以下の目標を設定します。
ネットワーキングの強化
オンライン/オフライン問わず、継続的にやりとりする知り合いを10人作る
発信力の強化:
年5回以上の登壇
年12件以上のブログ記事執筆
Xのフォロワー数500人
技術的貢献
初GitHubコントリビュートの達成
技術獲得
Azure関連の認定資格2つ獲得
おわりに
2024年は、生成AIという新たな波に乗り、自身のキャリアや技術に対する考え方を深めることができた一年でした。来年も、この勢いを維持し、新たな目標に向かって挑戦し続けたいと思います。