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QUICKSAND ❤レビュー❤スウェーデンの犯罪ドラマ

ストックホルムの高級地区の高校で射撃殺人事件が起こります。現場で保護されたのかと思いきや、捕らわれたのは18歳のMAJA、Hanna Ardéhnマアヤ。クイックサンド(流砂の意、Störstavallt)は、Malin Persson Giolitoマリン・パーソン・ジョリートによる大ヒットした2016年の小説に基づいたドラマ、2019年2020年にNetflixでリリース。(見たのは最近。)Netflixで初のスウェーデンドラマだったそうです。教室で同級生が何人も打たれ亡くなり、主犯者のボーイフレンドSebastian Fagerman (Felix Sandman),も打たれて死亡。優等生マアヤは殺人の疑いでそのまま拘留され、早い段階で殺人を認めますが、犯罪を否定します。

裁判は、共犯かそうでないか、なぜ犯されたかについてが焦点。進む裁判と、彼女の目を通したそこまでの流れが、前後しながら進んでいきます。最初の数話はなかなか話が進まず、彼女がはあはあいうばかり目につきましたが、だんだん過去の話が明らかになってくると目が離せなくなってきます。

マアヤは、優等生的な女子高生、家庭のしつけも厳しそうなきっちりした女の子であった。スーパーリッチな男の子Sebastianと一年前に出会い、恋に落ちる。フランスの海辺にいるマアヤに彼は自家用ヨットで会いに行っちゃう、ゴージャスな高校生。厳しい親も彼と過ごすことをさらっと許したのは、やはりあまりにも豪華な背景があるからでしょう。

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二人はヨットで過ごすゴージャスな夏。何人ものヨットクルーや使用人がお世話をしてくれます。人生に一度くらいは経験してみたい世界です。

彼はスーパーリッチであるとともに父との関係がこじれていて、ドラックにもはまっていていることがわかってくる。物事は少しづつ、少しづつ確実に悪い方向に進んでいく。足を捕らわれていくのね。Sebastianはマアヤを必要としている。マアヤもだんだん彼が怖くなる。足元は砂にじわじわと吸い込まれていく、、、。

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満たされない、もがいていく青年、セバスチャンは、Felix Sandmanがこれまたはまり役で完璧に演じています。以前にも書きましたが、彼は北欧では超スター、歌手俳優ということですがさっそくINSTAGRAMフォローいたしました。今回は前髪そろえてかわいいですね。以前はさらっさらの長髪だったようですが、短髪の方がクールな感じです。

https://www.instagram.com/p/Bwm14WZH1n_/?utm_source=ig_web_copy_link

小説は実際の出来事に基づいてないそうですが、スウェーデンでの実際の階級の不平等を反映するように書かれたそうです。

さすがにこれは普通の高校ではなく、とてもセレブな地域のセレブな高校生たちのねじれた世界だろうとわかります。いい子のマアヤもいつの間にかドラックの世界に足を踏み入れていきます。マアヤの親も、娘の危機に見て見ぬふり、あまりにも相手が大物すぎるのでしょう。善悪の価値観もおかしくなっているようです。

クラスメートの移民の家族のSamir (William Spetz)も彼女に恋をしていて、ずっと近くで見守っています。彼の葛藤も、努力もひしひしと伝わってくるいい演技でした。

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セバスチャンにむかつきながらも、決して離れないところは彼女をほおっておけなかったのでしょうが、最後の方はおやっという展開がありますが、あまり深く語られずに終わっています。

さて、マアヤはクラスメイト狙撃事件の共犯者でしょうか???

面白かった!

Olivia Pico   12/2020





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