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カラーセラピーの歴史〜後編〜

人と色彩は今日までどのような歴史を
たどってきたか知っていますか?

今日は、ここまでどのように色彩やカラーセラピーが
できてきたのかということをお話していきます

前編と後編に分けていきます!
本日は後編です!


前編を見ていない方は
こちらをチェックしてから後編を見てください!
そのほうがより、理解が深まると思います


《古代ローマ》

ローマの医療は古代ギリシャの
ヒポクラテスやアリストテレスの考えを引き継いで、
いろんな人物が研究を進めていた
(古代ローマについては前編に書いてあります)


*セルサス*

精神面の治療に色を使っていた
黒や緑、白、赤などの色がついた
カラー・プスター(色軟膏)を作って、
症状に合わせて身体に塗る処方をした人物

傷口には赤色の軟膏
不眠症には黄色の軟膏を頭に塗る
などの治療法を提案したそうです


*ガレン(ガレノス)*

体液にはそれぞれ特性があって、そのバランスが
人間の気質に影響していると考えた人物


“血液質=黄”   “粘液質=青”  
“黄胆汁質=赤”   “黒胆汁質=黒”として
このバランスが崩れると病気になるという
『四体液説』を提唱した

この説では、優位となる体液が
人の気質や体質に影響を及ぼし、
病気の傾向も異なると考えました


《10世紀 イスラム》

ギリシャ医学がイスラムに伝わって、
イスラムの医学者たちが独自の手法を加えて発展させていった


*イブン・シーナー*

『医学典範』という医学書を著した人物

この、『医学典範』観察とデータに基づいて
髪や眼、肌、老廃物などの色から病気を診断し、
治療を施したことが書かれている

例えば、赤い花を血の病気の治療に
黄色の花は膀胱や尿の疾患に処方する治療法です


また、「赤色は血液の循環を促すため、
出血している人は赤色のものを一切見てはならない。

むしろ青いものを見つめると、鎮静効果があり、
血流の流れを抑制するのでいい」と言っていた

色彩によって感情が動かされると、
肉体も影響を受けることを指摘していて
色彩が精神にも作用すると考えられていました


現代におけるアロマセラピーの基礎を
築いた人物でもあります


《17〜20世紀 欧米》

この時代の欧米では、科学や医学がすごく発達したため
神秘主義的な思想は支持されませんでした

色を医療に活用するという考え方は
異端視されるようになったきました

しかし、色彩について異なる角度から
研究した人物もいたようです


*ニュートン*

1666年に、プリズムを用いて、
太陽光の中に虹の7色(スペクトル)が
含まれていることを解明しました人物

1704年には『光学』を著して
光と色についての理論を発表しました


*ゲーテ*

ニュートンの科学的な色彩論に反論した人物

1810年に『色彩論』を発表しました
色とは人間の生理的・心理的作用から
発生するものだと考えています


発表された当時は科学的ではないと言われ
批判されていましたが

現代では、色が人に与える精神的・哲学的な側面を
解き明かしているとされて

ゲーテ独自の色彩調和論は、
色の生理的効果や心理的効果など
今の色彩心理の起源となりました


その後…

ゲーテの色彩論を発表されてから、
その後も様々な研究がされてきました

イギリスで起こった産業革命が、
色彩のもつ効果が広く認められるきっかけになります


工場で働いている労働者の作業効率を高めることや
工場内での事故を減らすために、
色彩がもたらす心理効果を活用しようとした結果、
その効果が認めたれたのです

その後、色彩が与える心理的な効果が
様々な実験が行われ、科学的に証明されていきます

さらに、色彩を心理的効果については
心理学の分野で研究されるようになってきました


カラーボトルを選ぶ方法を取り入れたカラーセラピーは
1980年代のイギリスで生まれました


人と色彩やカラーセラピーについての歴史を
前編と後編に分けてまとめながらお話してきました

昔から研究されてきたから
今の考えがあるんですね

少しでもみなさんの役に立てたのであれば嬉しいです!


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