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アーティスト「Leina」が羽ばたく前に

今日、2023年12月6日、日テレの朝の情報番組「ZIP!」にてLeinaが大きく紹介された。
いよいよ売れていくんだな、と感じる。

2019年、当時中学2年生だったLeinaを発掘し、「Crying memories」「未開封の恋」「ねえ誰か」の3曲を制作、発表して、さあこれから!という時にコロナ禍に入った。

予定していたライブがキャンセル、なかなか活動できないなか、私の気持ちも少し落ち込みがちだったのを覚えている。

そして、最後の楽曲「アイノウタ」の制作後、2022年に他の事務所に移籍した。

移籍先の事務所は、既に有名アーティストが数名いる実力のある事務所の為、Leinaの活動も増え、新曲もどんどん出し、彼女自身成長しているように思う。

新曲も全部聴いたが、Leinaが持ち合わせている感性が全て出ていて、まだまだ良い曲がたくさんできそうな雰囲気を漂わせている。

おそらく彼女は今後、間違いなく売れていくのだと思う。

ただ、私は一つだけ、彼女の本当の凄さ、というものがまだ知られてないというか、まだ誰も気づいていない魅力を少し呟きたい。

Leinaの楽曲に「ねえ誰か」という曲があるが、私が一番はじめにデモ段階の曲を聴いた時鳥肌が立った。

おそらく、歌う前にLeinaのこういった前触れがあったからである。

「私の友達に、親に虐待されていて苦しんでいる子がいる。その子から色々と話を聴いたが、私も胸が痛い。その友達の為に何かできないかと思って曲を書いた」

ミュージシャンがこういった「誰かの為」と理由で曲を書く時というのは、応援歌というか、寄り添うような曲を書くのが定番になっているというか、例えば「頑張れ」とか「ここにいるよ」とか。

でも彼女の曲は違った。
始めの一文字から最後の一文字まで、全て彼女の気持ちの叫びだった。

おそらく、細かくそういった言葉を聴いた訳ではないと思うが、彼女はまるで自分の事のように感じ、苦しみ、「ねえ誰か」を自分の体験のように作ったのだと思う。

私の想像を遥かに超える感受性を持っていた。
その人の気持ちを間違えず歌えてはじめて、本当の意味で誰かの為に歌う、という事になると感じた。

完成した曲をその友達に聴かせたところ、泣いたという。
本当に嬉しかったのだと思う。

人は、応援されたいのじゃなく、理解して欲しい生き物だと思う。

だから、ミュージシャンのような何かを発信する人たちに一番大事なのは「感受性」だと本当に思う。

Leinaの恋愛ソングも同じである。

恋愛の経験はほとんどないまだ中学生の少女が、大人を唸らすような歌詞が書けるのは、友達から聴いた話、テレビや映画や本で見た事を全て自分の体験のように、リアルに感じる事ができるからだ。

私は、これがただ「凄い」の一言で片付けたくないのは、それはとても辛く苦しい事だと思うからだ。

色んな人の幸せや悲しみ、苦しみをを感じる事は、かなりカロリーを使うと思う。

だからこそ、どんどん曲にして発信していかないと、自分の気持ちに追いつかれてしまうのではないかと。

おそらく今、どんどん忙しくなっていき、作品を作る事、ステージで歌う事をとても楽しんで、あまりそういった事を感じていないかと思うが、この先必ず向き合う事になると思う。

「ねえ誰か」と心で叫んでいる人の声が、たくさん入ってくると思う。

それに向き合うのかどうかはわからないが、Leina自身全然強くないので、今、まわりにいる人達がうまく支えてくれればなと。

話は少しズレたが、私が今まで出会った事がない「感受性」の持ち主であるLeina。
今後、Leinaの楽曲を耳にする事があれば、是非、彼女のもっと奥深くを感じ、応援してもらいたいと思う。




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