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映画「レミニセンス」は水に溺れる話

ストーリーをほぼ理解できていないけど
私は、クリストファー・ノーラン監督
の作品が好きなんです。

「レミニセンス」は
クリストファー・ノーラン監督の弟(?)である
ジョナサン・ノーランが制作に関わっている
ということと「インセプション」を思わせる予告に
公開を楽しみにしていたのですが・・・

・・・なんか違う

多分一番ダメだったのは
主人公ニックのダメっぷり

ニックがただただ水(感情)に溺れていく内容でした

映画サイトから引用した“あらすじ”は↓

都市が海に沈み、水に支配された世界で〈記憶潜入エージェント〉として
暗躍するニックに、検察から仕事が舞い込む。
新興勢力のギャング組織の男が瀕死の姿で発見された。
彼の記憶に潜入し、ギャングの正体と目的を掴めという依頼だ。
彼の記憶から映し出された、事件のカギを握る謎の女性メイを追って
多くの人々を記憶潜入(レミニセンス)するニック。
だが、膨大な記憶と映像に翻弄されたニックは、予測もしなかった陰謀へと
巻き込まれていく──。

と記載ありましたが
実際のストーリーはちょっと違う

実際のあらすじは↓

ニックは「鍵をなくしたから探してほしい」といって客として
きた女性(メイ)にひと目で恋に落ち
メイの記憶の中でメイが歌う姿に釘付けになり
その後、行方不明になったメイへの執着っぷりが凄まじく
メイとの記憶に浸っている毎日。
そんなある日仕事の依頼で、とあるギャングの記憶を見ていたら
記憶の片隅に現れたメイの方を追っかけていってしまい
それが事件の解決にもつながっていたというお話。だったよ

水に沈んだ都市で起こる水に溺れる物語

個人的な(占星術的な)解釈ですが
水を感情的なものの描写として描いているのかな?
とも思いました。

四大元素(エレメントマトリックス)で水は感情を表すし
そして、ニックの執着心、情に溺れるあたりが
めちゃくちゃ蠍座(水)っぽかった。

多分、蠍座冥王星なんじゃないか?と思うぐらい
破滅に向かってハマっていくニック。

過去は人に取り憑かない。人が過去に取り憑くのだ

これはコロナ後の世界を
象徴したところもあったのかな?

未来に希望を持てないディストピアでは
人は過去に生きようとするのか?
それでも未来を生きるのか?

最後、ビジネスパートナー ワッツに
「未来で会おう」と言いながら
自分は過去を選ぶニック。

「えっ?そっち選んだんかーい!」

とことんどうしようもないけれど
過去の記憶に浸るニックの表情は
とても幸せそう

結局のところ私たち人間は

「何かを達成したい」とかじゃなく
この「感情」を味わいに地球に来てるんだよね。

思いっきり溺れるのは幸せなのかもしれない。

冒頭のセリフや、後半のセリフ
いろいろ伏線あったようだったけど
そこは私には響かなかった。

「人間ってそんな高尚なものでもないんだよ」
と言われた気がして

俯瞰して物事を見るのがいいように思っていたけど
感情にどっぷり浸かるのもいいのかもしれない。

と思い返した次第です。

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