![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141396862/rectangle_large_type_2_bc485c85217e8a0342433534d65e2c60.png?width=1200)
【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.93】データで見るブンデスリーガ23-24シーズン①
こんにちは!
あまり、ブンデスリーガを見てこなかった私ですが、すっかり最近では、シャビアロンソにはま(沼)っています。
そんなところからブンデスリーガのデータに興味を持ち、データを自分なりに分析(とは言っても統計学を駆使しているとか、そんなすごいことではありませんが)してみました。
以前読んだ記事でサッカーのアナリストの方が言っていた言葉があります。
「データは両チームが勝利を目指しプレーした後に生まれた副産物に過ぎない」
これは1試合ではその通りではありますが、1シーズンを見るとかなり傾向が見えるとも感じています。
そこでここから数回に渡って、ブンデスリーガのデータをもとに考察を行っていきます。
まず、今シーズン(23-24)の上位チームの順位は以下の通りでした。
1位:レバークーゼン(勝ち点90)
2位:シュツットガルト(73)
3位:バイエルンミュンヘン(72)
4位:ライプツィヒ(65)
5位:ドルトムント(63)
「①レバークーゼンがバイエルンの12連覇を阻み、初優勝した(しかも無敗で)」
「②シュツットガルトが前年16位から大躍進した」
「③バイエルンがまさかの3位に沈んだ」
これが今シーズンのホットトピックスになるかと思います。
繰り返しますが、私はこれまでブンデスリーガをほとんど見ていない、ブンデスリーガ素人です。去年はイングランドのブライトンにはまっていたので、プレミア(≒ブライトン)ウォッチャーでした。そんな私が書く記事なので、もしかするとブンデスリーガファンの方には「おいおい今さら」と思う様な記載があるかも知れませんが、そこはご容赦ください。
初回は、上記の②と③について書いていきます。
②シュツットガルトが前年16位から大躍進した
前年16位で何とか入替戦の末に残留、その上シーズン開始直後にキャプテンの遠藤選手を失ったシュツットガルトでしたが、見事チャンピオンズリーグ出場権を獲得、その上で王者バイエルンミュンヘンを順位で上回るという見事な結果に終わりました。
日本代表の伊藤選手も安定的に出場機会を得ており、来季の飛躍が期待されます。
前シーズン(22-23)では得点45、失点57と得点、失点ともに低迷していましたが、今シーズンでは得点78(リーグ3位)、失点39(リーグ2位タイ)と非常に安定した結果を残しました。
ボール保持率、スプリント回数、走行距離を以下に示します。
![](https://assets.st-note.com/img/1716353835684-fsK620BMWg.png)
ボール保持が8%上がり、走行距離も伸びています。
以下に、22-23シーズンの保持率(Y軸)×走行距離(X軸)×スプリント回数(円の大きさ)を示した図を表します。
![](https://assets.st-note.com/img/1716353532819-QvHCX21JH0.png?width=1200)
ここではシュツットガルトはレバークーゼンと共にやや向かって左下に位置しています。
次に23-24シーズンの図を示します。
![](https://assets.st-note.com/img/1716353606938-JcG6zrhta5.png?width=1200)
レバークーゼン同様に右上に位置し、バイエルンを除く、その他の上位常連チームと同様の傾向を示しています。
ボールを保持した上で、選手が走って、攻撃のポジションを形成していると推測されます。
フォワードの2選手、「Serhou Guirassy」28得点(リーグゴールランク2位)、「Deniz Undav」18得点(同4位)とゴールを量産していました。
レバークーゼンとの対戦を見ましたが、エースのSerhou Guirassy選手が得点機会をものにしていれば、恐らく勝てた試合でした。
来シーズンはチャンピオンズリーグも戦うことになるため、試合数の増加が懸念ですし、主力選手の流出も危惧されます。Deniz Undav選手はブライトンからのレンタルですので、レンタルバックやビッグクラブへの移籍という可能性が高いのではないでしょうか(監督がデゼルビではなくなっていますし)。
③バイエルンがまさかの3位に沈んだ
上記の図を見ると、分かり易いのですが、走行距離で見ると、前シーズンが「3935km」だったのに対し、今シーズンは「3801km」でした。34試合で約130kmの違いが生まれました。1試合当たり、約4kmほどの違い、フィールドプレーヤーで見ると1人当たり400mですが、この違いは大きいのではないでしょうか。
ただ、得点数は94点とリーグ最多ですし、失点数45点は昨シーズンよりも多い状況ですが、リーグ内では5番目に少ない数字です。但し、優勝したレバークーゼンは得点89に対して、失点が24と少なく、守備面でのアドバンテージが結果的に差をつけた要因であると考えられます。
走行距離が少ない点は「監督による影響」「夏のアジアツアー」などと推察しました。
絶対王者ですので、来シーズンに向けて監督交代や補強を進めるのではないでしょうか。
さて、②・③を見ましたが、次回からはいよいよ「①レバークーゼンがバイエルンの12連覇を阻み、初優勝した(しかも無敗で)」についてデータをもとに考察していきたいと思います!