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【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.104】関東大学リーグ(サッカー)から考えるゴールキーパーからのフィード

こんにちは!

最近は様々なカテゴリー(小学生、中学生、高校生、大学生、プロ、これを国内外問わず)を見ています。

現地で観戦することもあれば、DAZNやYoutubeでの配信などを活用して観ています。

最近ではYoutubeで簡単に関東大学リーグの試合を見ることができ、いくつかの大学(1部リーグ)を観戦しています。

今年(2024年)は筑波大学が天皇杯で躍進しました。町田ゼルビアにPK勝ちや柏レイソルとの互角の勝負など、素晴らしい結果を残しています。

違うカテゴリーやリーグとの試合を通じて、そのクラブの現在地を図ることができます。天皇杯の例でいうと、J1の1.5軍相当を相手に臆することなく、試合を進めていました。

そこから個人的に感じていたのは、筑波大学や現在、関東大学リーグ1部で首位を争う明治大学は、J2の中位相当で戦えるのではないかと言う点。

FWに強烈な外国人の点取り屋がいれば、昇格プレーオフを争うレベルに到達できるかも知れません。

現に、両チームとも4年生ともなるとJ1クラブに内定しいているプレーヤーが多く、Jクラブでも1年目からレギュラー争いをすることが期待されます。

この2チームは少し抜けていますが、他のチームを見ていてもそれぞれが色があり、非常に興味深く観戦しています(Youtubeで)。

そんな中で、過去(2024シーズン)の動画(具体的には国士舘大学対桐蔭横浜大学)を見ていて気になったことがあり、今回はその点を記載します。

以前もゴールキックを蹴ってしまうのか繋ぐのかについて記載しました。

個人の所感として考えているのは、一番確率の高い方法を取るべきという点です。繋ぐ方が確実にハーフウェイラインまで運べるチームでしたら運べば良いですし、ドーンと蹴って、確実にこぼれ球を拾えるチーム(ゴールキックの蹴り手、ターゲットとなる選手、こぼれ球を拾う選手のそれぞれの能力が決定要因だと捉えています)であれば、蹴ることが正だと思います。またゴールキックはオフサイドがないので、それを利用して相手のディフェンスラインの裏まで一本で通せればビッグチャンスに繋がります。

この様にゴールキックだけでなく、結局、確率がものを言うスポーツであり、より相手よりも得点を奪い、失点を減らすことが絶対であるので、それぞれの可能性を高められる監督が優秀であると私は定義しています。

さて、話を国士舘大学対桐蔭横浜大学の試合に戻します。

何が言いたいかと言うと、蹴ることが正であるのかを再度考えることが必要です。

そして、正であるかの判断はその結果が、繋ぐことよりも確実性が高いのか、また育成カテゴリー(積極的な失敗が許容されるべき)であるという点も踏まえて、その実行の積み重ねが選手の成長に繋がる行為であるかという点に尽きると見ています。

ゴールキーパーからのキック(ここでは地面に置いたロングキックとパントキックを分けて考えます)がハーフウェイライン付近でマイボールとできたかを集計してみました。

まず国士舘大学のケースで言うと、ゴールキックやキーパーがキャッチしてからの地面に置いた際のロングキックはこの試合で12本ありました。そのうち上述した定義でのマイボールのキープは5本。約40%の成功率です。一方で桐蔭横浜大学は11本蹴って、3本の成功。27%の成功率に留まります。

今回、この記事を書くにあたり、指導者の指導者としてオランダを拠点に活躍されている倉本さんのYoutube動画がきっかけとしてありました。

それはヨーロッパでは各クラブが徹底的にゴールキーパーからビルドアップを試みるという内容です。

これと同じことを去年のヨーロッパでの視察、ブラジルでの視察、そして今年も見たデンマークでの育成での試合の視察から考えていました。

また、ゴールキーパー出身の私なので、パントキック(手から地面に落とさずに蹴るキック)の数値も取りました。国士舘大学で言うと、6本蹴って、4本をマイボールにしています。67%の成功率であり、かなり高い数値と言えます。国士舘大学のキーパーのパントキックの精度が高いことがうかがえます。桐蔭横浜大学も同様に6本蹴って4本の成功でした。

ゴールキーパー目線で言うと、パントキックの方がコントロールが難しいのですが、この試合では両チームとも高い確率でマイボールにしていました。地面から蹴り出されるボールよりもディフェンス側の処理が難しいという側面もあるかも知れません。

自陣ゴール前からのビルドアップは絶対に失敗が許されないという点は見逃してはいけません。ですので、必ず繋げれなければいけないとは思いません。

ただ、育成というカテゴリーにおいて、機械的に前線に蹴るというのは絶対に避けるべきだと思いますし、成長に繋げるという面でも見守りが大事であるとも感じます。また、高い確率でマイボールにできるのであれば正だというのは見逃してはいけません。ただし、これが日本人同士だからマイボールにできるという可能性も無視してはいけません。フランスやドイツの様にフィジカルの強い相手に対して、それが同じ確率で達成できるにはかなりのロングボールの技術が求められますし、デュエルでの勝率も重要と言えます。

この点を含めて、何が選手の成長にとって望ましいのかを指導する方々は考えることが重要と言えます。

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