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【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.99】EURO2024を振り返ってみる

こんにちは!

EURO2024が終わりました。

優勝はスペイン。準優勝はイングランドでした。

スペインはグループリーグからポゼッションが高い、かつ攻撃機会を多く作る展開で魅力的な攻撃を披露していました。

感じたことは常にパスコースが複数用意されており、相手は的を絞ることができず、結果として引いて守らざるを得ない状態が作られていました。

レバークーゼンにも同様のスタイルを感じていましたが、本家はやはりスペインのサッカーですね。

その上で右のヤマル、左のニコで1対1の状態またはサイドバックを利用したコンビネーションがあり、相手に守備ブロックを作られても、アタッキングサード(相手のゴール前)でチャンスを量産することができました。

一方、イングランドは終始調子が上がらずに、個の力で決勝まで進んだ印象です。

以前は自国のリーグ(プレミアリーグ)に海外からのスター選手が押し寄せ、ビッグクラブにはイングランド代表が少なかった状態でしたが、ベリンガム(レアルマドリード所属ですが)を始めとして、フォーデン(マンC)、ケイン(こちらも現在はバイエルン)、サカ(アーセナル)とかなりのビッグネームが前線を構成しています。

ただチームとしての調子は良くなく、スイス戦はサカの個人の力に救われました。

オランダ戦の前半は19歳のメイヌー(マンU)が非常に効いてましたが、スイス戦では消えており、どちらが本来の彼なのか、マンUの試合をあまり見ないので、判断はつかなかったです。決勝も消えていました。

そうした中で今大会で個人的に最も印象に残ったのはスイスでした。

そもそもベスト8に残った国の人口を確認したいと思います。(2022年データ)
トルコ:84百万人
ドイツ:83百万人
フランス:67百万人
イングランド:55百万人※2018年
スペイン:47百万人
オランダ:17百万人
ポルトガル:10百万人
スイス:8.7百万人

トルコが最も人口が多いのですが、トルコの場合、西ヨーロッパ(特にドイツ)におけるトルコ移民をルーツにした選手がトルコ代表を選ぶケースも多く、もう少し母数で見ると多い感覚を受けます。

この様にスイスはベスト8出場国の中でも特に人口が少なく、ドイツの約1/10、ベスト8で対戦したイングランドの16%に留まります。

一方で、試合を見た印象は75分に先制したスイス(それまでも試合を優位に運んでいた)がしっかりと守備ブロックを作って、勝てば抜けれるはずでしたが、80分に前述したサカによる個人技で同点に追いつかれ、PKで散りました。

これまでもデンマークを通して、育成効率を考えましたが、この面では今大会はスイスに注目したいと思いました。

私が知っているレギュラーの選手は、ジャカ(レバークーゼン)、アカンジ(マンC)、ゾマー(インテル)、エンボロ(モナコ)でした。

基本的にビッグクラブに所属している選手ではなく、イングランドやドイツの中堅だったり、昨シーズン躍進したボローニャ(イタリア)の様です。

試合を見ていると、ボランチのジャカに圧倒的にボールを集めます。

レバークーゼンの選手について以前記述しましたが、レバークーゼン同様にジャカがボールを失わないという前提がこのチームにあります。

彼の場合、そこから前線に鋭い楔(くさび)のパスや相手ディフェンスラインの背後に正確なミドルパスができます。

また、ゴール前25mであれば、強烈なミドルシュートも持っています。レバークーゼンと比べるとそれよりも低い位置でのプレーが多い印象でしたが、彼を中心に試合の主導権を握り、イングランドに対して後、一歩の所まで迫りました。

EUROを見ていると、多くの国でルーツをヨーロッパ外または自国外に持つ選手がかなり目立っています。

そこの良し悪しを論じるつもりは全くありません。

一方で、西ヨーロッパの先進国は自国の白人だけを見ると人口減少が起こっているのだろうと類推しました。

結果的に彼らは移民(旧植民地や内戦などを逃れるため)によってスポーツだけでなく経済が成り立っているというのが分かります。

翻ってわが国では少子化や人口減少が叫ばれて久しいですが、対策虚しく、減少の歯止めが掛かりません。

言語のバリアーと言うのが一番大きいと考えていますが、抜本的な対策を行わない限り、衰退の一歩を辿るのではないかと考えさせられる私にとってのEUROでした。

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