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【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.108】これじゃ、顔上がりませんよね

こんにちは!

以前、「それじゃ、顔上がらなくないですか?」という記事を投稿致しました。

そこからさらに、「これじゃ、顔上がりませんよね」と思うことがあったので、論じてみたいと思います。

前回はボールの持ち方、足元に置くのではなく、少し前に置くことでボールを間接視野に捉え、顔を上げながらプレーするということを記載しました。

これは主にボールの運び方(ドリブル)における顔の上げ方だと私は認識しています。

EURO2024期間中にスペイン代表の練習の投稿が少し話題になりました。

それはFWのモラタ選手がバルセロナ所属のヤマル選手と1対1の練習を行い、モラタ選手のボール捌きが良いというシーンです。

ただ、このシーンで気になったのはモラタ選手は比較的下を向きながらボールを触っているという点です。

1対1の練習という局所的な場面であれば、問題ないと思いますが、サッカーにおいては1対1ではなく、その先や周りに20人の味方と相手が存在します。

そしてサッカーの最大のポイントは相手に点を与えず、自身が点を奪うこと(PK狙いのチームは、相手に点を与えないことに集中していますが)と言えます。

そうした中で、下を向いた華麗なボール捌きよりも顔が上がっていて、味方や相手の位置を確認し、ゴールを狙うという技術が求められます。

少し脱線しましたが、顔を上げてプレーすると言うのは、球技においては当たり前なのですが、バスケやハンドボールと異なり、ボールは足元にあるため、顔を上げるのは容易ではないのがフットボール(サッカー・フットサル)の特徴です。

で、現在は息子のサッカー・フットサルにおいて、いかに顔を下げずに、直接ボールを見ずにトラップすることやインサイドで蹴ることに意識を傾けています。

風間さんは、味方からパスを受けてボールが来るまで、ボールのスピード、方向、回転を見れば、それに合わせて自分のもとに到達するまでは基本的にはぶれない、そのため、その間に他の場所を見るのがトップ選手であると仰られています。

浮き球や回転の強い球ですと、ボールを止める際には見ないといけない一方で、グラウンダーの横回転がなければ、直前も見ないで止めることはできますし、その後のキックも間接視野内で捉えて蹴ることが可能だと考えています。

一方でこれが可能なのは地面(サーフェイス)が平(たいら)であるという前提が加わります。それはフットサルのような床であったり、人工芝、整備された天然芝で可能となります。人工芝も経年劣化が起きますので、劣化してしまうと凹凸が出てしまいます。

以前、佐伯夕利子さん(ビジャレアルの育成指導者、元Jリーグ理事)のブログを見て、スペインでは急速に人工芝化が進んでいる、なおかつ環境に優しい基準のものに取り替わっていくということを知りました。

昨年、複数回ヨーロッパを旅して、多くの国に人工芝のコートが整備されている現状を知りましたし、南米の大都市(サンパウロ、ブエノスアイレス)でも同様の整備が行われていると感じました。

翻ってわが国の多く(特に小学校の校庭)はまだ土のグラウンドですし、天候が少し悪いだけで利用ができないというのが現状です。

その上で、土のグラウンドですとイレギュラーが起こるので、直前までボールを見ていないと対応できません。ボールを見た上でのボールコントロールのレベルは上がることはメリットですが、一方で顔は上がりにくいという側面も存在しています。

指導者の方は顔を上げて、と言われることは多いですが、なぜ顔が上がらないのかについての考察も重要ではないでしょうか。

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