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【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.111】全日本U-12サッカー選手権大会への雑感

こんにちは!

年末年始は国内外様々なフットボールに触れていました。

その中で、小学校年代最高峰の全日本U-12サッカー選手権大会を観ていて感じたことを記載していきたいと思います。

今大会ではバディーSC(神奈川県の代表)に注目していました。

それと言うのもフロンターレとの神奈川県の決勝をYoutubeで見たからです。この試合は印象としては川崎フロンターレの方がボールを支配していました。結果はPK戦の末、バディーSCが全国大会への切符を手にしました。

バディーSCの試合を予選、決勝を含む決勝トーナメントと見ましたが、決勝の東京ヴェルディとの試合を除いて、ボールを支配していました。

川崎フロンターレの選手たちの能力の高さを改めて感じるとともに、他にもマリノスプライマリー(横浜、追浜)がいるなど、神奈川県から出場すると言うハードルの高さを実感しました。

準決勝は、東京、埼玉(エクセレントフィート)、神奈川、佐賀(サガン鳥栖)でしたので、千葉県を含む首都圏、さらには群馬や茨城(鹿島アントラーズ)など関東勢が牽引している点(都県をまたいだ試合がしやすい)は見逃せません。

バディーSCとサガン鳥栖との試合を見ていると、サガン鳥栖が1点リードされている状況でGKとDFでボールをパスして、中々前進できない状況がありました。恐らく守備の強度やプレッシャーのスピードがいつも九州でやっているよりも高く、慣れていないのが原因かも知れません。

さて、ここからは大会で気になったことを幾つか。

1つ目は小学校年代というカテゴリーの縛りです。この大会に参加する選手は主に小学校6年生ですが、140cm台の選手もいれば、160cm台の選手もおり、15~20cm、体重も10kg~20kgの違いのある選手がいました。大きく、技術の高い選手は身体能力の優位性で圧倒できてしまいます。こうした選手がプレーするカテゴリーはU12ではなく、U13が適していると考えます。その中で何ができるか。

日本ではどうしても学制(6-3-3-4)に則り、小6、中3、高3などでその弊害が出てしまう傾向があります。

彼らトッププレーヤーにとってのゴールを17歳でのプロデビューと捉えた時に、小6(12歳)と言うカテゴリーでプレーするのが本当に良いのかと感じます。Jのアカデミーや一部の街クラブはU12とU15を併設して持っていますので理論上は可能ですが、U12しかないチームでも上の(本当はデンマークの様に下も)行き来ができることが望ましいと考えています。

2つ目はゴールキーパーの質です。ゴールの場面において、①ゴールキーパーがどうしようもない(この可能性を限りなく低くする努力は必要ですが)、②ゴールキーパーが止めることが可能であった、③ゴールキーパーの自責と言えると分類できるとした時に、②と③が散見されました。

ゴールキーパーの質が上がることが結果的にフィールドプレーヤーのフィニッシュの精度向上に繋がりますので、この質を高めていくことが継続して必要だと思います。

また、今シーズンからコンサドーレ札幌がGK表記をGP(ゴールプレーヤー)と変えました。これは守るだけでなく、「クラブとして、攻撃も含めた多岐に渡る役割を求めている為」のようです。

プレミアリーグのトップクラブのレギュラーGKがスペイン人選手やブラジル人選手となっていますが、ビルドアップや前線のフィードなど、足元の技術が非常に高いのが特徴です。キーパーとしてのゴールを守る能力に加え、攻撃時には1人のフィールドプレーヤーとして、小学生年代からも育成が必要になっていくと捉えています。

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