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【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.89】レバークーゼン大躍進!

こんにちは!

今(23-24)シーズンのヨーロッパのクラブレベルで、話題になったのはドイツのレバークーゼンでした。

ヨーロッパの無敗記録を更新しましたし、ブンデスリーガ優勝によりバイエルン1強時代に終止符を打ちました。

レバークーゼンがなぜこんなに躍進したのかについて、風間さんが解説していますので、ぜひご参照ください。

主要な試合を見ましたが、私が感じたことを気ままに書いていこうと思います。

①監督について

監督はかつてリバプールなどで活躍したシャビ・アロンソでした。

レバークーゼンの試合を見ていると、彼が現役時代に師事したペップ・グアルディオラのマンチェスターシティの様な展開を感じます。

ショートパスを主体にしながら、丁寧にビルドアップを行っています。ブンデスリーガのスタッツによれば、バイエルンに次ぐ、ポゼッションの高さを記録したようです。

2026年の夏まで契約が残っているようですが、これだけの実績を残した彼にはオファーが殺到するのではと感じます。

マンチェスターシティに似ている部分としては、高いポゼッションを誇りながら、選手にハードワークを課しているという点です。32節終了時点でのポゼッション(X軸)と走行距離(Y軸)を調べたところ、以下の様な関係が分かりました。

23-24シーズン(32節終了時点)ブンデスリーガのスタッツをもとに、筆者にて作成

レバークーゼンはバイエルンの次に高いポゼッションであり、走行距離も4番目となっています。これは攻撃の時に選手が走っている状態を示していると考えられます。ただし、試合を見ていると、ポジション時(カウンターアタックではないケース)にボール保持以外の選手は動いて(走って)ポジションを形成していますが、ボール保持をしている選手はかなりロースピードまたは止まってボールを処理しています。これによりミスがほとんど起きない状態を作っています。

余談ですが、唯一左上にいるバイエルンは圧倒的に攻撃はしているものの、そんなに走っていないチームです。但し、スプリント回数を見ると、それなりにあり、攻撃時のダッシュは多いチームであると言えます。

②選手について

今シーズンのレバークーゼンの試合を見るまで、私が名前を知っている選手はアーセナルに所属していた「グラニト・ジャカ」のみでした。

レバークーゼンの中盤で彼がタクトを振るい、ゲームを支配しています。

派手なプレーはありませんが、ゲームを落ち着かせたり、常にパスコースを作る動きをしながら、ゲームのテンポを作っています。

また、レバークーゼンの攻撃において最も目立つのは10番「フロリアン・ビルツ」、2003年生まれの現在21歳です。

かなり攻撃の自由を与えられており、右に左に動きながら、相手のペナルティエリアの幅を動き、狭いスペースをドリブルやコンビネーションを駆使し、突破していきます。

フィニッシュにも優れており、より大きなクラブに移籍するだろうなと感じます。一方で移籍した場合、移籍先の戦術が彼にフィットしないと、起用が難しいことも予想されます。

ちなみに彼は17歳15日で、ブンデスリーガデビューを果たしており、これは当時のブンデスリーガ史上3番目の若さの様です。

あとは、20番「アレックス・グリマルド」という選手も非常に目を引きます。

左利きの選手で、DF登録ですが、今シーズン、リーグ戦では9得点をたたき出しています(32節終了時点)。

彼の特徴は正確な左足。セットプレーで大きな脅威になっています。

目立っていたのは上記の選手たちですが、どの選手も止める、蹴るの能力が非常に高く、それはオープンプレーでのパス成功率の高さ(1位はバイエルンの89.8%、2位がレバークーゼンの89.7%)にあらわれています。
※上記リンクにスタッツが表示されています

③ゲルマン魂

死語になっている感じですが、最後まで諦めない姿勢「ゲルマン魂」を感じさせるチームです。

ブンデスリーガの優勝を決めたシュツットガルト戦(同点ゴールは96分)だけでなく、ドルトムント戦(同点ゴールは97分)、ホッフェンハイム戦(同点ゴールは88分、逆転ゴールは91分)、ライプツィヒ戦(逆転ゴールは91分)、ヨーロッパリーグ(EL)のアウェーでのウエストハム戦(同点ゴールは89分)やカラバグ戦、と重要な試合の終盤に劇的なゴールをあげるケースが多くありました。相手に先制されても追いつける、逆転できるという自信を感じさせるチームです。

これだけの活躍をしたシーズンなので、監督並びに主力級の選手をどれだけ引き留められるかが来シーズン(ブンデスリーガ、チャンピオンズリーグ)のカギを握ります。

上記の監督や選手たちの動向をウォッチしていきたいと思います!

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