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【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.114】岡田メソッドの「タイミングの優位性」を自分なりに解釈してみる
こんにちは!
FC今治が2024年のJ3を2位でフィニッシュし、2025シーズンは初めてJ2に挑むことになりました。
2023年に愛媛県をプライベートで旅し、そのついでに今治の里山スタジアムを見学に行きました。偶然そこで、過去のチームメイト(FC今治のスタッフ)と再会し、スタジアム内部を見せてもらうことができました。
国内外、様々なスタジアムを見ていますが、考え方や作り方など、非常に素敵なスタジアムだと感じました。
25シーズンは新たな監督で迎えるとあたって、難しいことが予想されますが、頑張ってほしいと思います。
さて、2019年末の出版と言うことではありますが、改めて「岡田メソッド(岡田武史著)」を読んでみて、個人的に発見があったので、それについて書いてみたいと思います。
この書籍ではフットボールにおける原理原則を記載しており、16歳ぐらいまでに浸透(意識から無意識へ)させることが重要と説いています。
この書籍の中で最近特に感じていたのが、「タイミングの優位性」です。※ちなみに優位性と説いているのは他に「位置的優位性」「数的優位性」「共有心理による優位性」があります
タイミングの優位性とは、本書で以下の様に定義されています。
味方同士のタイミングを合わせることで、優位性を作り出す。攻撃では、パスの出し手と受け手のタイミングを合わせることで、相手がいいポジションにいても、一瞬の動きで突破するなど。
ここで大事なのは「パスの出し手と受け手のタイミングを合わせる」です。そもそも、基礎練習などをする際に、あまりこのタイミングを合わせると言うのは意識していないことが多かったと反省しています。
私が子どものころ(30年前)ではそうした指導があまりなく、結果的にこれを意識した練習が組めていませんでした。
どのタイミングでもらう動きをして、出し手はパスを出すのか。タイミングは非常に重要です。受け手からすると、早すぎてもダメですし(出し手の準備ができていない)、遅すぎてもダメです(相手のマーカーが付いてくる)。
出し手にとっても、早いと相手の準備ができていない、遅いとタイミングを逸してしまいます(逸したとしてもキャンセルができればカバーできますが)。
フットサルでマークを外すことをデスマルケと言いますが、コーナーキックの際に、このデスマルケを子どもたちがやっている際に気付いたことがあります。
例えば、キッカーがキックの準備をするため、地面にボールを置こうと下を向いている時にデスマルケをしてマークを外してもタイミングは合いません。
この様にいつ効果的な動きを行うかと言うのは重要なのですが、この「タイミングの優位性」に関して、子どものうちから指導できている方は多くはないのではと考えています。
※位置的優位性(と言っても、厳密なポジショナルではなく、開くや裏抜けをメインに)や数的優位(私が最近考えているのは攻撃時に数的不利をあえて作り出すことで良い局面で数的優位を作り出す)は浸透しています
タイミングは対戦相手がいてこそではあるので、駆け引きをしっかりと学ぶことが重要と言えます。
また、絶好のタイミングであったとしても、出し手がそこに出せる(認知、ボールのスピードと質)ことならびに受け手がボールを適切に止められる(次のアクションに最善の方法で繋げられる)という基礎が伴わなくてはならないのは言うまでもありません。
技術をベースとしながらも、素早い頭の回転が求められることは留意が必要です。